8月の冷たい雨と一緒に、不況の風も吹き荒れているようです。昨日もタウンハウス分譲大手の「セボン」が倒産しましたが、このところの不動産不況は言葉を絶するくらいに深刻です。「セボン」も、上場会社の旭ホームズの親会社で、2007年度の売上げ約863億円に対し、08年度は約588億円と急落しています。その上に、金融機関の貸し渋りがありますから、黒字会社でありながら結局は当座の資金不足が原因で、民事再生法の申請をすることになりました。みなさん、元気にお過ごしですか。
不動産会社は大小含めて多くの会社の倒産が始まっています。経営者の中には、多くの借金を抱える人も出てきます。前回の不動産不況だった90年代にも、多くの会社が倒産しました。古本のフランチャイズチェーンを展開しているブックマートの K 社長もその一人です。借金が最も膨らんだ時には、約80億円にもなったそうです。
彼は、この借金を抱えながらも不動産の営業を続けていました。ただ、不動産取引が細っている時期でしたから、他の事業でなければこの借金を返すことは難しいとも考えていました。そんなとき、神奈川県相模原市から急速に事業を拡大していたブックオフの経営手法に興味を持ちました。
Kさんは、ブックオフのノウハウを研究し尽くして、ブックオフが出店しない人口5万人程度の都市に、同じような古本店を出店していきました。不動産屋が経営するフランチャイズビジネスです。この手法が大当たりして、現在はブックオフ並みとはいきませんが、100店舗を超える古本店を出店しています。
この K さんは根っからの起業家で、この他にも幼児の保育園経営やネットカフェ経営など、懲りずに新たなビジネスに手を広げています。当初抱えていた約80億円の借金ですが、全て返済したは04年のことだそうです。このメゲナイ精神は、起業家にとって欠かせない精神です。それと起業とって、他の起業家の成功や失敗から学ぶことは多くあります。
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