米国には、古くから住むアングロサクソン系の人間の英知で問題解決がきないとき、新しい人間に解決を委ねる潔さがあります。新しい大統領はアフリカンですし、コーラのぺプシコはインド人女性で大成功を収めています。シティバンクもインド人が金融危機の収拾にあたりましたが、こちらは失敗に終わったようです。みなさん、元気にお過ごしですか。
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一方で、一線から退いたはずの大物が、ロビーストや起業家として再度活躍するのも米国の特徴です。証券取引のナスダックのバーナード・マドフ元会長もそんな一人です。ナスダックを辞めたあと、自前の投資ファンドを設立しましたが、そのファンドの集めた500億ドル(約4兆5千億円)がほぼ焦付かせました。
設立当初は、ファンドで資金運用を行っていたようですが、損失がかさんだためねずみ講式に後からの資金を先の投資の配当に廻して辻褄合わせをしていました。野村ホールディングスやBNPパリバなど、世界的な金融機関も投資をしていたのですから、ここで騙されないため5つの法則など語るつもりはありません。
ただ、起業する人も気を付けなくてはならないのは、ナスダック元会長の肩書きです。本人のことはまったく知らないのに、肩書きだけでモノやサービスを購入した経験はありませんか。最近は特に、東大や弁護士、大手企業名などブランドや肩書きが、一人歩きしているケースが少なくありません。
これらは、他人がもつ固定観念や先入観を利用したビジネスです。情報化社会では、このような固定観念を打ち破るたくさんの情報が簡単に集るはずでしたが、実際は情報のほとんどがコマーシャルベースで作られているために、真実が見えずらくなっています。
また、固定観念や先入観は、起業家にとっては最大の敵と言えます。稲盛和夫さんが電電公社(NTT)に対抗して第二電電(KDDI)を設立しようとしたとき、ほとんどの人はドンキホーテを思い浮かべました。日本中の電信網を完成させている電電公社に、1からスタートの新設通信会社が対抗できるとは思えませんでした。勝てっこないといった、固定観念が誰の頭にも植え付けられていたのです。
海外旅行会社のHISを澤田秀雄さんが設立しようとしたときも、JTB、日本旅行、近ツリと競争の激しい世界で誰も生き残れるとは思いませんでした。ここでも、先入観が先にたってこれまでにないサービスなど誰も思い立ちません。
固定観念や先入観は、ある意味他の人の参入障壁にもなっています。そのため、起業する人には、自分で障壁を設けないで欲しいものです。
フランチャイズでの開業を考えている方