日本経済も08年度末の3月31日に向けて、下降線のままなのか、底を打って上昇線を描けるのか、現在は大変な局面にあるような気がします。本来なら政治が、気分だけでも国民が明るい気持ちになれる、タイムリーな政策を打ち出せるとよいのですが。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク6位から7位へ下降してます。
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このところのマスコミの報道は、年度末に向けて派遣切りばかりでなく、正社員の希望退職やリストラも実施されそうと伝えています。わたしも希望退職組ですが、対象となる人は、退職後の仕事のメドのつかないケースが多いだけに不安な日々を送っていると思います。そんな中年退職者の希望の星ともいえるのが、「メーカーズシャツ鎌倉」です。一般には、「鎌倉シャツ」の名称の方が通りがよいかも知れません。
創業者のS さんは、16年前の1993年に53歳で起業しました。それまでは、スーパーや衣料品メーカーで仕事をしていて、衣料全般には通じていました。ただ、若いときからシャツに対してこだわりがあって、一度は自分のスタイルのシャツ専門店を開きたい願いを実現したものです。奥さんとお嬢さんも従業員にして、全面的にバックアップしてくれました。
最近の衣料品業界と云いますと、ユニクロの一人勝ちと云われます。企業規模は違いますが、鎌倉シャツも負けずに右肩上がりの売上げが続いています。その仕組みには、S さんのこだわりが目いっぱい積み込まれています。まず、ユニクロと同じく小規模ながら製造小売りの会社です。シャツ生地業者や製造工場と直接取引をし、工場から鎌倉シャツの直営11店舗に直接納入されます。
扱う商品は、男子、女子用のシャツですが、毎週4、5種類の新作を入荷します。徹底した少量多品種のシャツばかりです。ですから、人気モデルは直ぐに売れ切れます。売るためには、売れる商品しか造らないのです。最後に、販売価格は税込み5145円の均一価格です。この仕組みを作るために、S さんは生地業者と製造会社を探し、現金取引で無理な注文に応えてもらっています。
要は、それまでのシャツ業者とは徹底して反対のことをすることで、シャツ専業の会社は成功しないと云う常識を覆したのです。若い人の起業と違って、40代後半や50代の人の起業には、業界をよく知っている強みを最大限生かして、不可能を可能にする知恵があります。毎週新作を数点作るノウハウや、天然モノの貝ボタンを使用など、素人には真似のできないアイデア満載の起業です。決して、お客さんは値段の安いだけのシャツを望んでいるわけではありません。