日銀の3月短観によりますと、大企業製造業の景況感は△58で、これは統計開始以来過去最悪の数字だそうです。自動車、電機と云った輸出産業が調査をした2月、3月は悪かったので、この数字は当然のようです。今後、国内需要がどの程度深刻なのか、その動向によって景気の行方がはっきりしてくると思います。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
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大阪の橋下知事には、何かと注目が集ります。わたしは知事選に出るまでまったく知らない人でした。知事当選後の言動をニュースで見ていて、個人的なあまり好きになれない人です。ただ、日本という国がこのままの財政運営を続けていると、多分日本の首相候補として注目される人材だと思います。今日のニュースによりますと、知事就任1年を経過して初めての大阪府庁人事で、局長、部長級の9人をそっくり入れ替える人事を断行したようです。
会社勤めも、役所勤めも同じですが、赤字を出している組織は否応なしに赤字の原因を探して、赤字を止めなくては組織がいつか崩壊します。そのための手っ取り早い応急処置は、担当責任者の首の挿げ替えです。会社勤めをしている人なら当たりまえと思うでしょうが、官僚の世界にはそんな責任の取り方はなかったのです。そのため、わが国の債務は約850兆円にも膨らんでいます。
欧州は度重なる戦争を経験したことから、政府も国民も財務にはことさら厳しいハードルを設けています。一方わが国では、政府は景気対策一本槍ですから、麻生首相が赤字国債の発行を言い出しても、誰も反対を云いだしません。マスコミはどこも大きく報道しませんでしたが、財務省の3月31日の発表によりますと、07年度の省庁別財務書類によりますと、わが国の財政状態は「国の資産から負債を引いた差額が約283兆円の債務超過」になっています。
08年、09年とこの状態はますます悪化していますから、まもなく手のつけられない状態になりそうです。現在は、日銀が限度いっぱいまで国債の引受をしていますが、それも限界がきます。日本国民は、国の国債など危ないうえに金利も低いので買いません。買うのは、もっぱら外債です。最近は、国債10年モノの金利が上がりはじめています。そのうち、買い手がいないために金利が上がり、今度は金利のための国債発行の増額に迫られ、国の予算執行が行えない事態が待っています。
そのとき、大阪の橋下知事の出番がありそな気がするのです。起業を考える以上、経済の次の事態を予測することが求められます。今は、大不況から逃れるために経済対策ばかりですが、その裏では次のハードルが待ち構えています。原油や農産品、資材価格の上昇に騒いでいたとき、欧米では金融危機が密かに進行していました。多分、今度も大不況ばかりに気を取られていると、財政逼迫による影響が待ち構えていそうです。
起業家に求められるのは、国の景気刺激策に期待するよりは、景気に左右されない商品やサービスを探し、独自のお客さん作りを行うことです。それと、次の世の中の展開に仮説を立てて、失敗しないための方策を考えることです。この努力は、一生あなたに役立つ習慣になるような気がします。