昨日、大不況で下降線を描き続けていた景気が、ソコを打つ「こっ~ん」って音を聞きましたか?経済産業省によりますと、3月の鉱工業生産指数(2005年=100)が6カ月ぶりに前月水準を1.6P上回って70.6になりました。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク8位から8位へ変わらずです。
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現在は、豚インフルエンザから改名したインフルエンザAの話題で持ちきりですから、わが国が大不況の真最中にあることも忘れている人もいるようですが、失業率は4.8%と前月比で0.4%も上昇しています。また、消費者物価も1年半ぶりに0.1%低下しています。3月の指数は、どれも暗いものばかりですが、鉱工業生産指数だけがやっと上向きました。政府も、産業経済関係者も、マスコミも、景気の底を打つ音をあんなに聞きたがっていたのに、新型インフルAの前ではあまり大きな騒ぎにはなりません。
インフルAに関しましては、確かに世界的に大流行すると死者が出たり、経済に支障が出たり、問題はあるのでしょうが、毎年のインフルと比較しても現在はそれほど脅威ではなさそうです。それよりは、大不況からの脱出に向けての話題の方が前向きな気がします。この時期、国民に向かってインフルや経済の現状を説明し、理解を求めることの出来ない人間が首相になっていることが大問題です。
起業の視点で考えますと、現在は既存の経営の苦しい会社へ政府の融資が大掛かりに行われていて、起業した会社との入れ替わりが進んでいません。08年10月に政府は、緊急保証制度をスタートさせ、売上げや営業利益率などが、前年同月比で3%以上減っている会社に対して最高8千万円まで無担保で融資を行っています。
4月27日からは、融資額を2億8千万円まで引き上げています。融資の総額は先月末で10兆円にも達しました。できたら、起業する人間に対しても有効な融資を考えて欲しいものです。歴史は繰り返すで、98年にも「中小企業金融安定化特別保証制度」で、1社5000万円をばら撒いています。このときは、大変な額の焦げ付きが発生して、未だに回収できない資金が大量にあります。
政府は口では、日本で起業の少ないことで産業界の衰退を心配しますが、実際には起業に対する具体的な支援は、エンゼル税制などほとんどカタチだけです。2度目の起業に対しては融資を積極的にするとか、企業は従業員の副業を認めさせるとか、具体的な方法は幾らでもあります。景気が底を打ったこともありますので、もっと起業に関心を持ってもらいたいものです。連休中も
起業相談を行っています。よろしくお願いします。