今年の4月から5月にかけて、死ぬ人がとても多いような気がしています。わたしの住まいの近くには葬儀場がありますが、葬式の件数が普段とは比べものにならないくらい多いのです。また、以前勤めていた新聞社の知人の話でも、死亡記事の件数が多くて、略歴を紹介する有名人でも行数を短くしたり、社会面で納まらないので経済面にも載せたり苦労しているようです。今日も読んで戴きましてありがとうございました。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
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そんな死亡した人のなかの一人に、未来工業会長の清水昭八さんがいます。未来工業は、名古屋証券市場に上場している会社です。起業としては、1965年の創業で相当古い話ですが、この会社は中部地区で演劇活動をしていた「未来座」のメンバーだった清水さんや、山田昭男現相談役など4人が立ち上げた会社です。グループで立ち上げた会社の場合、それまで同じ会社の上司と部下が作るような会社は、比較的上手くいっているケースが多いようです。
グループの上下関係がそのまま、仕事で生かされるからです。ただ、友人同士や仕事とは無関係のグループが集って会社を作る場合は、上下関係が曖昧になって起業に失敗することが多いように思います。演劇のグールプも、常識的には上手くいかないことが多い分類に入るのでしょうが、未来工業は違っていました。産業界や企業の常識に徹底的に反抗した企業展開しているからです。
行っている業務は、電線管や水道管、ケーブルの保護材、スイッチなどの製造です。ほとんどがニッチ製品ですが、電気スイッチに取り付けられるスイッチボックスのシェアは80%と、ニッチ製品では高いシェアを誇っています。また、中堅企業と云いながら、従業員の年間休日は140日、終業は4時45分で残業なし。工場では作業着はありませんし、営業のノルマもありません。
そしてここからが大事なことですが、従業員には徹底的に考えることを求めています。企業ではよく使われます「ほう・れん・そう」(報告、連絡、相談)は、なしです。そのうえ、約1200人の従業員が年間1万件以上の提案を行っています。そして徹底した現場への権限委譲を行っていて、従業員に自分で考えて判断、行動することを求めています。
この大不況のなかで業績は少し落ちていますが、独自に開発した製品ばかりで高い利益率を誇っています。そのため、国内ばかりではなく、東南アジアの会社からも見学に訪れる人が絶えません。清水会長の死をきっかけに紹介するのは不遜かも知れませんが、わが国にもこんな企業展開を行っている中堅企業があります。起業を目指す以上、このような会社を目標に強い会社を作ってください。