今週は、上場企業にとって09年3月期の決算発表が集中する一週間です。昨年9月にリーマンショックが起り、その後の株価の急落と一緒に日本も米国も消費者需要が落ちていますから、企業業績はほとんどの企業が悪化していると思われます。ところが、実際の業績はまばら模様を示していて、良いところは大不況などと関係なく好調を持続しています。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
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このブログには何度も店名や社名が登場しますが、ユニクロ、ニトリ、日高屋、ABCマートなど、過去最高益を記録している会社があります。これらの会社に共通しているのは、どこも創業者が健在で、ほぼワンマン経営を行っている会社です。一般的にワンマン経営と云うと、負のイメージが強い経営方法です。社長の好き嫌いが、会社の方針に大きく影響を与えます。凡そ、民主的な会社運営などとは、相容れない仕組みです。
その創業者による経営に米国で注目が集っています。米国でも、現在の不況の中で踏みとどまっている企業の多くは、ウォルマートを始めとして創業家が存在する企業です。大学でも、これまでのMBA(経営学修士)コースから、ファミリー企業経営に学ぶコースをシフトする動きが見られるそうです。MBA出身者が、金融界で強欲ぶりを発揮して、社会的な批判を受けているのと対象的です。
創業者経営は、不況の時にはトップダウン経営により、損失を最小にすることができるとは昔から云われてきました。現在のユニクロやニトリなどは、損失よりも積極経営によって、新しいビジネスモデルでの利益の最大化に成功しています。今の時代、過去の成功企業と同じような経営方法では、新たな利益を生むことはできません。
起業を目指す人も、ワンマンは承知で創業者経営に徹するべきです。政治と違って経営の世界では、民主的経営など失敗の原因にはなりますが、成功することはほとんどありません。あくまでも、強力な指導力によって、他の会社には真似のできないスピードと発想力により、現在の難局を乗り越えていかなければなりません。そのためには、ブレーンの存在や人材は欠かせませんが、創業者自身の能力向上が最も大切です。