毎年、春の陽気のよいこの時期になりますと、前年の自殺者数が公表されます。2008年は3万2249人でした。08年も多重債務が最も多く、次いで生活苦、事業不振、失業の順です。これらの原因・動機が、どう違うのか理解できません。事業不振の人が借金で多重債務に陥り、生活苦で自殺した場合、原因・動機はどこに該当するのか、警察庁に聞いてみたい気がします。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク7位から7位へ変わらずです。
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自殺者は昔からいます。ただ、好景気の時には減少し、不況になりますと増えることは変わりません。また、社会が急激に変化する時には、時代について行けずに自殺する人が大幅に増えることも確かなようです。その意味では、わが国は自殺者が年間3万人を超えた98年以降、景気の大きな落ち込みがあり、そのために構造改革が叫ばれ、そして今また旧来型の景気回復策が進められると云ったように、日本社会の方向性が一向に定まらないことで、悪戯に自殺者を増やしてる現実があります。
起業家にとっても、自殺は無縁ではありません。やはり、起業に失敗はつきものです。こればっかりは、誰もが起業を軌道に乗せようと頑張りますが、失敗はつきものです。ただ、一か八かで失敗したらそれまでと云った子どもっぽい起業をせず、あらかじめ軌道に乗らないときのために撤退する危険水域を決めておく、科学的な起業を目指す人も増えています。また今の時代、借金をきっちりと清算したならば、再度チャレンジするチャンスは間違いなくあります。
しかも、神戸大学の忽那(くつな)憲治先生の研究でも、最初の起業に失敗した人が再度チャレンジした場合は、軌道に乗る確率が格段に高くなると云います。昔の起業のように、軌道に乗せるか、それとも自殺かと云った、玉砕型の起業は流行りません。自殺者を増やさないためにも、早く安定的に社会の方向性を示せる国のリーダーを選ぶことも重要です。