GW以降、新型インフルエンザ騒ぎはありますが、わが国経済は危機的状況を脱した感じを受けています。08年度の補正予算が実行に移されたこともあり、定額給付金の支給もはじまったことで、国の財政は大赤字で火の車状態なのに、中小企業経営者は変に緊張感が薄らいでいます。わたしは云えば、どこの企業も売上げが復活していないところから、非常に不安を高めております。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気でお過ごしですか。中山おさひろです。
《ありがとうございます。
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わたしが行っている仕事の一つに、地域の産業団体のコーディネターの仕事があります。年度始めのこの時期は、国の産業政策に沿った中小企業向けの補助金や助成金の申請時期で、公募案内が数多くメールで寄せられますが、今年は大変な数の公募がなされています。俗に言う、麻生内閣のばら撒き政策の結果と云えるものです。
「中小企業緊急雇用安定助成金」、 「小規模事業者経営改善資金(マル経融資)制度拡充をスタート」、「平成21年度新事業活動促進支援補助金」、地域資源活用新事業支援事業(地域資源活用販路開拓支援事業)の公募」、「ものづくり基盤技術の開発への支援」と云った名目の中小企業向けの補助・助成が、30件以上あります。例年実施している制度も多いのですが、今年度だけの補助もけっこうあります。
起業するあたっては、国なり自治体から補助がもらえないものか、考えている起業家も多くいます。確かに起業では初期投資にお金が必要ですから、貰えるものなら幾らでも貰いたいのが人情です。ただ、この種のお金は麻薬と同じで、楽に手に入ると幾らでも貰いたくなります。お客さんに販売して代金を貰うよりも、補助金の方がまとまっていますし苦労もありません。
よく経済用語で云う「モラルハザード」とは、このような状態を云います。論理の欠如とか、同義的危険と訳されますが、起業家が経営に対して甘えることです。よく、経営破たんした事業家にその原因を話してもらいますと、間違いなく出てくるのが「楽して利益を出す」ことばかりに流れてしまったと云います。国や自治体の補助金、助成金はその代表例です。特に、今の内閣は100年に1度を合言葉にばら撒きをはじめています。
この甘い汁を口にすると、せっかくの起業の努力も水の泡になってしまします。安易にお金は貰わない、そんな勇気が起業を成功に導いてくれます。