普通、実店舗でもネット販売でも商品を扱うビジネスに携わる以上、その商品に関しては人並み以上に知識がなければ、ビジネスは難しいというのが常識です。わたしも
起業相談で、それまでに脈絡のない業種での起業を目指す人には、いきなり開業に突き進むより、まずはその業種での専門家になってから開業しても決して遅くはありませんと、声を大にして云っています。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気に過ごしていますか。中山おさひろです。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク4位です。
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ところが、沖縄の三線(さんしん)にはまったくの素人だったOさんが、Webサイトを通じて三線の通信販売をはじめたのは、今から6年前のことです。それまで、沖縄に生まれ育ったOさんですが、沖縄民謡にはなくてはならない三線とは縁がなかったようです。21歳で一度は東京に出て、金融関係のビジネスの立ち上げを経験しています。その後、29歳の時に沖縄に戻ってソフト開発の仕事に携わりました。多分この時期までに、起業とホームページの作成とを経験して、Webサイト運営の準備はできていました。
ただ、まったく経験のなかった三線を、ネットを通じて売るためには大変な苦労をしてると思います。第一、商品の三線を仕入れることからして、素人にはおいそれとできることではありません。Oさんは、三線職人さんを回って顔を売り、同時に三線の練習に精をだしました。その努力の甲斐があって、今では年商1億円弱のビジネスにまで拡大させています。
沖縄民謡は、北海道から鹿児島までの民謡の合計数より、その数は多いと云われています。また、今ではBEGINや夏川りみなど、人気沖縄民謡歌手は全国的に知れ渡っています。それでも、Oさんはビジネスの底上げを目指して、三線教室や体験学習、三線修理など地道な活動も続けています。多分、ネットでの三線販売は、その世界で食べている人とって難しく思われたはずです。Oさんはそこを知らずに、起業やIT技術の知識から入ったことで、軌道に乗せることができたようです。これからは、三線ファン作りもOさんの大切な仕事になっています。
ネット販売も各方面に広がってきて、よく「そろそろ商材がなくなっている」の声を聞きます。今では楽天までもが、全国の名産品や地方商品の販売会社の掘り起こしに必死になっています。ただ、それでも新たな商材は生まれてくるものです。探すことも大切ですが、自分が新たな組み合わせを作ったり、何処にでもある商品に、どんな付加を付けることができるか、知恵の絞りどころです。