経済では、景気の波が上向きになり、お金やモノの流れが拡大してから、経営者は従業員の雇用を増やしますから、どうしても雇用は増えるのは景気上昇の最後になります。そのため、日本の5月の失業率は前月比0.2%増の5.2%まで上昇しています。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
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2日には、欧米の失業率も公表されました。ユーロ圏の5月の失業率は10年ぶりの高水準で、9.5%になっています。米国の6月の失業率も、25年10ヵ月ぶりに9.5%です。欧米ともに9.5%で並んでいます。日本が5.2%と言うのはどうも現実的ではありません。経済協力開発機構(OECD)が発表した09年の経済見通しでも、米国が▲2.8%、ユーロが▲4.1%に対し、日本は最低の▲6.8%です。
以前から言われていることですが、日本の失業率の集計方法にはワナがあって、ハローワークを通さないで求職活動をしている失業者については、集計の網から洩れていると云われています。どうして、欧米と集計方法を揃えないのか、不思議でなりません。日本には、このような日本独自で展開する技術やサービスなど多くあります。問題は、携帯電話などで云われている「ガラパゴス化現象」のことです。
みなさん、既に知っていると思いますが、ガラパゴス化とは技術やサービスで日本独自の進化を遂げているため、世界標準からはかけ離れてしまっていることです。有名なのは、携帯電話の世界です。日本では、パナソニックやシャープ、NECなどがメーカーとしては有名ですが、これは日本だけの話で世界ではこれらメーカーも日本の通信方法も、世界ではほとんど知られていない存在です。
また携帯電話の入力方法も、日本ではキーボード式の入力ばかりに慣れていますが、世界ではタッチパネル式が80%以上を占めるようです。そのため、日本人自身もガラパゴス化してくる可能性が大きくなっています。世界第二位の経済大国と自負してきましたが、その内実は国内総生産(GDP)の1.7倍の借金によって支えられている経済大国です。どこかでこの支えを外されると、いきなり借金地獄が待ち構えています。夕張市やカリフォルニア州のような、財政破たんが目の前に迫っています。
このような環境のなかでの起業においては、どこに視点を合わせて起業すると失敗しないのか、大変難しい判断を迫られることになります。既存の会社と同じようにガラパゴス化に埋没してしまうのか、どこまでも世界標準に合わせ、苦しい中でも日本社会が世界に合わせるまで頑張り抜くのか。多分、大手企業の産業界でもこの問題では悩んでいると思います。それにしても、失業率は早く世界に合わせてもらいたいものです。どうも失業率の数字だけ見て、国民が騙されているような気がしてなりません。