歴史の長いスパ-ンで2009年を考えますと、08年に発生した世界的な大不況の真っ只中にいることになります。日本史を振り返りますと、この状況に似ているのは1927年の金融恐慌の時です。全国の銀行がバタバタと倒産し、失業者が街に溢れました。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気でお過ごしですか。中山おさひろです。
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この金融恐慌以降、わが国は満州事変、太平洋戦争へと地獄へ転がり落ちます。多くの失業者は、満州開拓へ、また一方は兵隊へと国の軍国化政策に沿って大変な苦労を強いられることになります。現在に置き換えますと、やはりわれわれも何か間違いを犯してる可能性があります。政治や経済の大事ではなくても、市民生活のなかでこの大不況により、後々後悔する間違いがあるかも知れません。現在起っている現象は、後日振り返ってみると大きなチャンスであったり、大事と思われたことが実は他愛のないことであったりします。
わたしが立派な経営者と日々尊敬している人たちは、過去の出来事を大変よく覚えています。話を聞きますと、ほとんどの人が記録をノートに残しています。また、世間から優秀な経営者と言われる人は、今のような「不況の時には好況になったときのための準備を、好況の時には不況になったときのための準備」を怠りません。これは、心がけと云うより、日々の習慣としてほとんど身に付いています。松下幸之助さんが、「不況、またよし」と云った言葉が有名ですが、社会が不況になりますと、会社組織の改変や大胆な製品開発など、好況時には手の付けられないことが、不況期だから思い切って行えます。
見方を変えますと、大不況下の現在は、経営者にとって二度と経験することができない、ビジネスチャンスが転がっていると云われます。不渡りを出しそうな会社や、債務超過に陥っている会社などは、ほぼタダ同然で会社を買い取ることも可能です。負債を抱えていない起業の場合も、同業者が倒産したりすると思わぬビジネスチャンスが訪れます。ただ、ジッとして幸運がやってくるのを待つのではなく、周辺のビジネスの動きや、社会の雰囲気、人々の発言などを感じ取って、根気よく記録を付けることです。また、その記録を常に見ることも大切です。そんな習慣をつけることで、現在起っていることがよく見えてきます。決して大不況は、悪いことばかりではありません。