このところ、雨降りの涼しい日と、30度を超える暑い日が交互にやって来て、体調管理には気を使う季節です。農業をしている人にとっては、この天気は農作物の成長に最も大切な時期です。ネットビジネスは、24時間開業していることで実店舗と比べて格段に有利とされますが、農業もこの時期はめまぐるしい速度で作物が成長して、眠っている間に商品がドンドン増えてくれます。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク5位から6位へ下降してます。
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ネットビジネスの世界から、農業の将来性に賭けて転職したのは、楽天で企業買収と担当していたS さんです。彼は、楽天の前も大和証券で企業買収を担当していましたから、M&Aの専門家です。その彼が、まったく畑違いの農業に替わったのは2006年8月のことです。熊本県菊池市に地元農家の人たちと農業法人を設立、13ヘクタールの農地で化学肥料や農薬を使用しない小麦と野菜作りをはじめました。また、農場周辺の農家からは、減農薬、有機栽培の野菜の買い付けにも着手しました。
次にS さんが手掛けたのは、東京・世田谷での農産物直売所の経営です。熊本からの野菜はここで直売されます。また、直売所の2階にはカフェを併設し、自家栽培の野菜を調理して総菜として食べることができます。自社の野菜は、直売所周辺のレストランにも供給されています。07年の収穫期から一気にビジネスを拡大させています。
この1、2年失業率の高まりとともに注目を集めている農業ですが、雇用の前には農作物の価格上昇による食料危機が叫ばれていました。S さんは、この時期に起業したことになります。そのため、農地の入手も比較的楽でしたし、人手も雇用危機が起ったためにあまり苦労することなく集めています。農業の場合、最大の問題は不安定な価格と、販売先の確保ですが、S さんは最初から自前で販売することを計画して、製販一体で運営しているため直接最終消費者に販売しています。
多分、農業ビジネスを成功させる鍵は、このユニクロのSPA(製造小売業)と同じように、自前で種類を選択して作物を生産し、それを自分のところで消費者に販売することです。このような仕組みを作らないと、生産者価格の乱高下に巻き込まれて、結局は事業の黒字化が難しくなります。また、農業特有の作業のない暇な時間をいかに有効に活用するか?S さんは、小売販売や総菜としての販売に力を入れることで、年間を通して暇な時間をつくらないようにしています。これからの農業ビジネスのモデルと云えるような事業が、繰り広げられています。