今起業を目指す人にとって、ユニクロを展開している柳井正さんは、理想の目標ではないでしょうか? 不振を極める衣料品業界にあって、一人勝ちしている感じが強くなっています。2009年8月期の営業利益が、前期比23%増の1080億円と過去最高を記録しそうですから、一人勝ちもあながち大袈裟ではない気がします。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
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どこの新聞も、「ユニクロ最高益」の見出しばかりに注目が集りますが、一方には同じユニクロを展開しているファーストリテイリング傘下の靴販売事業は、10年1月末までに約200店を閉鎖する記事も載っています。柳井さんは、決して成功ばかりではありません。ユニクロ成功の陰には、けっこう失敗もしています。最も有名なのは、野菜の通信販売事業です。90年代後半からのユニクロブームに乗って、脱衣料として野菜や健康食品に手を出しましたが、見事に失敗しました。
また、イタリアのブランド衣料「アスベジ」を子会社化しましたが、結局は売却しています。低価格ブランドとして売り出した「ジーユー」も苦戦続きでしたが、やっと990円ジーンズによって息を吹き返しそうです。バーニーズ・ニューヨークの買収は、世界的にも注目を集めましたが失敗しました。ただ結果的に、柳井さんの名前が世界的に知られるきっかけになっています。本人がインタビューで何度も答えているように、決して成功ばかりでなく、これまでの経営者としての過去には失敗も相当あるようです。
起業家にとって失敗は、何物にも代え難い財産です。既に事業を軌道に乗せて、立派な経営者になっている人も、過去には多くの失敗を犯しています。ただ、一つ云えることは、数多くの失敗はしていても、致命的な失敗はしていないことです。実は、ここのところがデリケートで大切なところです。失敗をしないということは、反対から見ますと冒険をしないと云うことです。リスクを取らないこと云うことでもあります。また、アイデアを次から次と考えて、実行するような挑戦もしていないと云うことです。
起業家としては、既存の会社が行っている事業と同じような事業で満足しているような人のことです。やはり、このような起業では、大きな利益も見込めませんし、事業拡大も難しくなります。決して、失敗を勧めはしませんが、失敗を恐れないことだけは勧めます。リスクのない起業なんて、野村監督のいない楽天みたいなものです。