今年のイタリアでのサミットを見ていて、政治家は選ばれるプロセスによって人間性が作られることを実感しました。米・オバマ大統領や仏・サルコジ大統領の笑顔は、人を魅了する力が感じられます。米大統領選ほど長期でありませんが、フランスの大統領選挙も予備選と決選投票の2度の選挙戦に勝たなければなりませんから、軸がぶれるとか誤魔化は効きません。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気でお過ごしですか。中山おさひろです。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク6位から7位へ下降しています。
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その点、わが国の首相や英国の首相は総選挙の洗礼もまだ受けていませんから、国会内を除くとほとんど荒波に揉まれていません。多分、そんなことも影響しているのでしょうが、サミットを通じてカメラの前の笑顔はほとんどがぎこちない作り笑いに見えました。麻生首相の帰国模様など、まるで葬式に参列する人のように顔を伏せたままです。
この1年くらい、よく使われる言葉に「見える化」があります。モノゴトの決定プロセスを公にすることが、その意味だと思います。わが国の政治では、この国民による見える化がほとんど行われていませんでした。政権交替が実現間近になって、長年のほころびがボロボロ出てくるように、これから思いも寄らなかった政府や官僚の不正や違反がゾロゾロ出てくると思われます。これは、見える化が進んで情報が公になる功罪の一つです。
起業においても、これからの経営では見える化は欠かすことのできない経営手法です。わたしの知り合いの経営者の中には、社長から社員の一人一人まで給料の額を公にしている会社があるほどです。毎月の売上げや粗利益は当然ですし、商品の在庫量まで社員の誰もが知っています。ですから、会議などでも発言の一言の重みが違います。誰もが、主体的になって会社を考えます。
経営者も、それこそ見え透いた作り笑いをしているようでは、社員に見抜かれてしまいます。今、大不況の中で利益を上げている会社には、このようなオープン経営とか見える化を進めた会社が大変多くなっています。理想とする経営者に、日本電産の永守重信さんを上げる人も増えています。もし、経営の見える化を図りたいのなら、起業の準備期間から始めることです。そして、仕事と同時にあなたの人間力も高めることによって、現在のような不況に強い会社を作ることが可能です。