わが国には、千年近く前から商人の起業法としてのれん分けがありました。多分、日本だけなく世界中で技術の継承を必要とする起業には、のれん分けが一般的に行われているようです。現在においても飲食業などでは、のれん分けによる起業は続いています。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
《ありがとうございます。
現在、起業ランク2位から3位へ下降してます。
今日もクリックよろしくお願いします》
人気blogランキングへ
のれん分け制度を導入している会社で最も有名なのは、カレーのcoco壱番館ではないでしょうか。ここでは社員として採用されてから、会社の技能等級で9級から3級まで駆け上がって社員に、独立開業のチャンスがあります。通常、「ブルームシステム」と呼ばれている制度です。大体、4年から5年の修行期間を得て独立が可能になるようです。ここでは、開業資金の200万円を自分で貯め、不足分については本社が貸し付けてくれます。
coco壱番館の場合、開業後のロイヤルティは徴収されませんが、会社によってはフランチャイズシステムとほぼ同じ仕組みでのれん分けをしている会社があります。日本ケンタッキー・フライド・チキンは、「ピザハット事業」においてのれん分けをしてますし、すかいらーくでも、「ガスト」でののれん分けがはじまっています。
一つには、離職率の高い飲食業の職場で、独立開業を目標に優秀な社員のつなぎ止めと仕事へのやる気を高める目的があります。二つ目に、自前の味を継承させるためには、自社の社員が独立することが最も有効な方法のようです。
新たに、日高屋やハブなども、店長経験の長い社員を対象にのれん分けを推し進めています。飲食大手が店舗展開を広げようとする場合、よほどの自己資金がある会社を除くと、多くの会社はフランチャイズ制を導入するか、社員ののれん分けしかないようです。起業を目指す側からしても、資金と調理技術と、経営ノウハウと全て会社で身につけることができて、そのまま開業へとつながるのですから、決して悪い話ではありません。
ただ、このような仕組みを導入しているのは、ほぼ全てが創業者の発案によるものです。自分の創業の時の苦労を今の若い社員に重ね合わせて、のれん分けを思いつくようです。この場合、創業者が元気な時はよいのですが、経営陣の代替わりが行われてのれん分け対して興味がなくなったら、せっかくの努力も水の泡です。一応、経営者の年齢と体調は調べた上で入社することを勧めます。