札幌で生まれ、現在は全国で人気を呼んでいるスープカレー。
このスープカレーが、全国に知られるきっかけとなったのは、昨年3月で放映が終了した日本テレビ系の「マネーの虎」だった。
番組では、北海道出身の青年が居並ぶ成功起業家を前に、スープカレー店を東京で出店する起業を提案したが、価格設定や販売回転率など、事業計画の数字の甘さを理由に誰一人出資には応じなかった。
あれから3年近く経つが、その後ぞくぞくと誕生した都内のスープカレー店は大変なブレーク状態で、スープカレーのPRに「マネーの虎」は大変な役割を果たしたことになる。
そして、成功起業家たちが誰一人出資に応じなかったことで、彼らの事業を見る目に対して不信感を呼んでいる。ただ、成功した起業家といっても、彼らが知ってる起業世界は非常に限られている。
その起業がお客さんから受け入れられるか、拒絶されるかの判断や勘は二の次、三の次にして、事業計画や予測数字ばかりが大手を振るう
起業診断は危険である。
事業計画や予測数字は幾らでも修正が効くが、起業の基となった事業だけは修正が効かない。その辺を、よく考えて起業を進めることが大切である。