わが国では、長いこと社会的な熱気が感じられなくなっています。その原因を探っていきますと、バブル経済に行き着きます。バブルでは、わが国経済が10、20年と時間をかけて成し遂げる成長を、85年から91年までの約6年間で食べつくしてしまいました。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
《ありがとうございます。
現在、人気ブログランキング 起業部門 5位から6位へ上下降してます。
今日もクリックよろしくお願いします》
人気blogランキングへ
そのため、90年代後半からあらゆる歪が生まれています。その最たるものが財政赤字です。最初は円高を是正するため、そして景気を刺激するため、毎年の予算分を含めて500兆円近い税金を投入しながらも、現在の泥沼の財政状態を続けています。歴代の自民党首脳は、再びバブル期のような好景気を再来させることによって、赤字は直ぐに消せると読んでいたようですが、ギャンブルで借金地獄に落ちるように雪だるま式に赤字は増え続けたままです。
バブル期以降は、失われた10年と言われますが、わたしは小泉内閣以降は騙された8年だと思っています。自民党政権は既に国民の支持を失っているのに、一時のマジックの改革を言い出し、一日でも長く政権の座にしがみ付こうと画策しました。その結果は、財政赤字をますます膨れ上がらせただけです。首相経験者を3人も生んで、家柄に箔をつけてやっただけです。
今後、民主党政権に期待するのは、経済学者ヨーゼフ・シュンペーターが経済の再生のために言い出した「創造的破壊」を行うことです。世の中、壊さないことには新しいものは生まれません。特に、経済が停滞してパイが小さくなっている時、欧米では市民革命が起こりました。わが国では、明治維新と太平洋戦争敗戦がありますが、市民が勝ち取った権利とはいえません。
今回の総選挙の熱気を力に、民主党は官僚組織や農協、財界などに対して創造的破壊を行ってもらいたいものです。起業家にとっても、これまで権力と結びつくことで利益を得てきた既存の企業が、経営的に厳しくなるため起業がしやすくなるはずです。使いもしない公共施設の建物ばかりに資金を注ぎ込んできた政府が、これからはサービスやソフトに資金を使うことによって、どれだけ多くの新しい起業が可能になるか知れません。
わたしの予想では、これからの1、2年に起業する人は大勢出てくると思います。一つには、国民から信頼される政権が生まれたことで、景気高揚のキッカケになるからです。二つ目には、政策的にも起業を支援することで雇用が増えますし、会社設立のための資金と資材の需要が増え、景気に直結します。
ただ、社会的なムードやブームに流されないで、しっかり起業のための準備をしてから、実行に移すべきです。