新型インフルエンザの流行は、厚生労働省の予想を裏切って夏の間も国内で一向に衰える気配を見せませんでした。これからは冬季に向かうため、ますます患者が増えるようです。ただ、怖いのは新型インフルばかりではありません。飲食業での開業を目指す人にとって、O-157やノロウイルス、カンピロバクターなどの食中毒は、営業停止となって店の信用に関わるだけに大きな問題です。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
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そんな最中、ペッパーフードサービスが全国でフランチャイズ展開をしている、「ペッパーランチ」の店舗でO-157が発生、全国の187店全店を自主的に臨時休業にしました。東京、大阪、京都、埼玉、奈良、山口、愛媛の7都府県の7店舗で「角切りステーキ」を食べた11人が、下痢や腹痛の症状を訴えています。うち、山口県のお客さんの食べたステーキ肉から、病原性大腸菌O-157が発見されました。これらの肉は、岐阜県大垣市の「大垣食肉供給センター協同組合」が加工していることが分かっています。
「ペッパーランチ」の問題は、食中毒の発生だけではありません。覚えている人も多いと思いますが、2007年12月には、大阪・心斎橋店で店長と店員が、夜間一人で食事に来た若い女性客に対し、強盗強姦・拉致事件を起こしています。この事件は、飲食業関係者の頭に冷水を浴びせるような衝撃を与えました。売上げの減少が続く飲食業で、女性客の来店に大きな影響を与えるからです。社員教育のあり方に関しても、大きな問題を残しています。
その年の12月にも、東京・巣鴨店の店長が広告代理店の社員に暴力を振るう事件が発生しています。こんな事件が続いたこともあって、ペッパーフードサービスの業績は、07年12月期と08年と連続で大幅赤字に陥っています。今年12月期には黒字転換を図ろうとしていましたが、この調子では3年続けての赤字になりそうです。これまで、フランチャイズの優等生として加盟店に大きな利益をもたらしてきた「ペッパーランチ」ですが、こうなると会社の存続さえ危なくなりそうです。
中年層の人のなかには、フランチャイズによる開業を考えている人が大勢います。業界の情報を知らずに加盟しますと、痛い目に遭うのがフランチャイズです。本部によっては、倒産の前日まで加盟店の募集をしている会社さえあります。本部社員の説明ばかりでなく、外部情報も収集して万が一の事態に備えるべきです。また、飲食業で起業を考えている人も、食中毒に対して危機感を強めるべきです。