日本のグローバル化の遅れを端的に示しているのが記者クラブ制度問題です。知ってる人も多いと思いますが、政府や自治体、産業団体などが発表する情報のほとんどは、同じ建物内に用意されている記者クラブを通して公表されます。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
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この記者クラブは会員制組織で、わが国の主要メディアが加盟して自主的に運営しています。ただ、雑誌社や外国メディア、個人で活躍しているジャーナリスト、ブロガーなどは加盟していません。確か、ほとんどのクラブは会員の2名以上の推薦が必要で、外国通信社などが加盟を希望してもどこも推薦してくれない事情のために未だ加盟できない状態が続いています。政権交代が実現しても、メディアの独立性を確保するため、政府が口出しできないようです。
記者クラブが本気に対応するとしても、どこの会社も推薦しないとまた最初に戻される、コンピューター用語で言うところの無限ループの状態です。しかも、この問題についてはマスコミ各社が口を閉ざしていますから、あまり広く知られることがありません。そのため、日本については外国メディアの自国向け報道の情報量が不足していて、いつまで経っても日本は東アジアのミステリアスな国のままです。日本はPRが下手と言われます。その原因の何割かは、ここに由来していると思います。
ところで、日本のグローバル化の遅れの一つに、外国向けネット販売がいつまで経っても広がらない問題があります。中国で生まれた電子商取引の「阿里巴巴(アリババ)」は、「第6回世界ネット販売者大会」を開催しました。このイベントと関連活動への参加者は約15万人の人が参加したと云われます。そして、中国大陸部、香港、東南アジア、欧州、米大陸、大洋州、アフリカ、中東などから参加したネット販売者を対象に、「世界10大ネット販売者」の表彰を行っています。
ここでは、中国語だけでなく英語も共通語として使用されています。これからネット販売を活用して起業を目指す人なら、アリババのECを活用することを考えるべきです。楽天やヤフーだけに将来を賭けては、暗い未来しかないことは確かです。現在は、日本の貿易自体が対米から対中へと、主体は既に移っています。その中国も、従来の製造拠点から、販売拠点へと姿を変えつつあります。日本の記者クラブ制と同じように、日本だけで世の中を回そうとしていたら、まもなく窒息してしまうのが今のわが国です。