起業に関しては、米国は微に入り細に渡る仕組みを作っていて、日本で起業を学ぶものとしてはとても参考になります。起業家に、開業資金や運転資金を投資するのがVC(ベンチャー・キャピタル)ですが、米国からVCで活躍する人材を養成する機関、カウフマン・フェローズ・プログラム(KFP)がわが国で活動を開始します。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気でお過ごしですか。中山おさひろです。
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これまでにも、米国のVCがわが国に進出して合弁会社や出先機関を設置したことはありました。ただ、ほとんど芳しい結果は残していません。そこで方向転換を行ったのか、今度はVCのインキュベーター(孵化器)とも云えるVCへの人材供給機関の進出です。その背景には、日米の特許数や、研究者のレベルと人数を比較しますと、わが国には起業家が誕生する余地は相当あると踏んでいるようです。
しかも、現在の経済環境を考えますと、高い技術を持った大手企業の研究者が、いつ不本意な部署への転籍させられるかも知れない現状で、起業に走る可能性が高いと読んでの日本進出だと思います。また、貨幣価値は高く、金利は極端に安い円を上手く活用することを狙い、日本への投資機会を増やそうとしているようにも考えられます。
つい最近まで、日本人起業家がVCの資金を使って、事業を立ち上げようとするなら、日本での起業を嫌って米国へ行って起業していました。特許権を取得するにしろ、起業資金を集めるにしろ、協力してもらう人材を集めるにしろ、米国に出向いて起業する方が簡単で確実でした。今後は、VCをわが国に設立させ、資金調達だけでなく、経営戦略の構築から人材の紹介など、カネも手も足も協力するハンズオンのノウハウを駆使して、日本人起業家向けの支援体制を整えようとしています。
技術系の起業を考える人は、この米国発のVC養成機関に注視する必要がありそうです。わが国では、技術系起業が最も弱いとされる銀行や金融機関などのレベルが上がることで、これまでまったく取引のなかった都銀、地銀などが資金融資を始めてくれると、起業も大きく変わる可能性が出てきます。
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