今では発祥の地米国でもほとんど人気のなくなったクリック募金。2000年以降に、手軽な募金で手軽な起業として大発生しましたが、わが国ではその後どんな展開をしているのでしょう? 今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。中山おさひろです。
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クリック募金の最大手dff のS社長も、当時短期留学していた米国でクリック募金を知り、帰国後に会社組織にしてクリック募金会社を立ち上げました。仕組みは、あらかじめスポンサー契約している会社、現在は8社から、dff のサイト上にあるNPO(非営利組織)6団体のバーナーに、訪問者がクリックすると、1日に1回1円が振り込まれる仕組みです。
比較的簡単にサイトを立ち上げることができると思われ、01~03年にかけては無数のクリック募金サイトがオープンしました。ただ、このビジネスの第一号と云われる1999年に米国でスタートした「ハンガー・サイト」は、02年には業務を中止しています。米国ではその後、大々的なクリック募金の展開はありません。逆に、ほぼ米国スタイルをそのまま真似た日本の募金は、今も元気に事業を行っています。
dff に至っては、09年3月期は売上高1億3千万円、営業利益は300万円です。全社員が18人の会社ですから、そこそこ健全企業の部類に入る数字です。設立初年度は売上げ14万円、営業赤字が1800万円と云う散々な営業成績でしたから、時間をかけて業績を改善していったことが読み取れます。また、現在の大不況にあっても、スポンサーがまったく減っていないことは驚きです。
ここ数年、起業に対する風向きは大きく変わっています。社会起業家と呼ばれる、社会の弱い人向けに国や自治体に代わってサービスを行う人が増えています。dff もそんな社会起業の一種です。ただ、移ろいやすい人の善意だけを、広く浅く集める手法の確立には見るべきものがあります。開業当初は誰にでもできる起業でしたが、今は他の人の真似を許さない立派なノウハウを探したようです。