この会社は、2005年2月に島根県隠岐の島に設立した、主にホテル向けのコールセンターを運営する情報システム会社です。過疎化が進む町にコールセンターを建設することは珍しくありませんが、離島での起業はあまり聞いたことがありません。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。起業コンサルタントの中山おさひろです。
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その情報システム会社が11月からは、魚の干物の置き売り販売をスタートさせます。置き売りと云いますと富山の薬の置き売りが有名です。家庭用の薬箱に各種薬を入れておき、年に1、2度担当者が訪問して使用した分の料金を徴収し、再び薬を補充しておく仕組みです。わが国では、昔から越中富山の薬売りとして、全国の家庭に薬を売り歩いた独自の販売法です。
隠岐の情報システム会社では、希望する家庭に干物を配達、1月に2回程度担当者が巡回して、食べた分のお金を徴収し、新しい干し物を補充します。干物は地元産を20~30種類、容量40リットルの冷凍庫と一緒に配置するようです。お客さんとしては、過疎地で買い物に苦労している高齢者の家庭をターゲットにしています。
今後、わが国では、買い物が不便な過疎地域がますます増えることを考えますと、この置き売りビジネスの行方はとても興味があります。薬、干物ときて、そのほかの商品にも活用できそうな気がしてきます。ただ、この隠岐の情報システム会社の仕組みを検証しますと、厳しい見方をせざるを得ません。まず、初期投資に冷凍庫も備えるとなると、資金的に厳しくなりそうです。
販売する干物の価格ですが、300~1500円を想定しているようです。年金暮らしの老人家庭でこの金額は、おいそれとは手がでません。都市圏の家庭にとっても、ちと高すぎる気がします。そのうえ、干物の在庫費用や配達回収をする人件費を考え併せますと、甘いビジネスにはなさそうです。勝手なわたしの感想ですので外れるかも知れませんが、干物を購入してくれる高齢者の方からの視線がまったく抜けたビジネスのような気がします。この先どうなるか、大変興味深い干物の置き売りです。
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