今日は年に1度、わたしが加盟している産学連携の団体が主催する、ビジネスプランコンテストが行われました。例年、事業を軌道に乗せることに成功した起業家と、新規事業の立ち上げが上手くいっている企業が、8~10社程度ビジネスを紹介して優秀企業が表彰されます。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気でお過ごしですか。中山おさひろです。
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ここ数年、面白いビジネスプランが少ないのは、どこのコンテストでも言われることです。最大の原因の、起業や新規事業の裏付けとなる資金の提供者が、リスクの大きい起業にはなかなか資金を提供しないからです。金融機関の貸付の部署に、優秀な目利きと言われる顧客ニーズを見分ける、力のあるバンカーがいなくなったとも言われます。
そんななか、33歳の起業家が立ち上げたビジネスが目を引きましたの紹介します。E さんは、学生時代からの起業志願で、学生のときには既に飲食店の起業を行っています。ただ、そのまま事業を拡大できるほど甘くはなかったようで、一旦は卒業後インターネットのシステム会社に入社して、情報システムを覚えることから始めました。その後、コンサルタント会社に中途入社して、フランチャイズ本部で加盟店の支援担当を経験しました。
そして27歳の時、飲食店を対象に覆面モニターの会社として起業をしました。この会社は、モニターの前後の仕組みにインターネットを徹底的に活用している点に特徴があります。覆面モニターについては、既にご承知と思いますが、飲食店からの依頼でE さんの会社から派遣された調査員がお客さんとして入店し、食事をしてそのときの感想をレポートとしてまとめるものです。
お店にとっては、常に鮮度の高い店舗運営をするため、お客さんの生の声を聞いて、それを参考に店内の仕組みを調整します。特に店員にとって、常に第三者の目があることを意識するため、接客態度に大きな影響があります。E さんの会社では、モニター会員が約30万人、契約店舗は3500店を数えると言います。わが国の飲食店は、売上げ減少が10年近く続いています。E さん自身は当初、飲食業での起業を考えていたようですが、現在の経営環境を見越して覆面モニターに方向転換をしました。
また、飲食店のモニターばかりではなく、通信販売や美容業などへ対象市場を広げようと動き出しています。最近は、覆面モニターの会社も増えて、一部には頭打ちといわれます。ただ、原則に沿った仕組み作りによって、まだまだ伸びそうな市場はあります。起業を目指す人も簡単に引き下がらず、競争過剰の飲食店がダメでも、それに変わるビジネスのあなたのストライクゾーンを探し続けることです。