起業家と言うと誰を思い浮かべるか、アンケート調査しますと本田宗一郎や盛田昭夫と並んで、今でも堀江貴文と答える人がいます。2002年に旧ライブドアを買収した、当時のオン・ザ・エッジ堀江元社長の印象はそれほど強烈でした。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。コンサルタントの中山おさひろです。
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ただ、堀江元社長が実際に起業したのは大学在学中に作ったオン・ザ・エッジだけで、その後のライブドア以降は全て企業買収によるものです。プロ野球球団の大阪近鉄バファローズ、サッカーJ2リーグ・サガン鳥栖、フジテレビを傘下に抱えていたニッポン放送など、全て買収に失敗しています。また、05年8月の衆議院選挙には、自民党系無所属で立候補して落選もしています。
今回は、現LDH(旧ライブドア)から損害賠償を求められていた訴訟で、堀江元社長のほぼ全ての資産を引き渡すことで和解しました。社長当時は、ライブドアを除くほぼ全ての買収に失敗し、退任後も資産を全て取り上げられた人間が、今でも起業家として人の記憶に残る、これらはマスコミが作り上げた虚像を、多くの人が信じてしまっているからです。
多分に、ライブドア買収の頃の書籍「儲け方入門〜100億稼ぐ思考法」や、「堀江貴文のカンタン! 儲かる会社のつくり方」、「稼ぐが勝ち ゼロから100億、ボクのやり方」のように、儲け方に関する発言が若者が飛びつき、それをマスコミが祭り上げたことから始まっています。起業は、事業が大きくなるにしたがって、起業家の人間性が問われます。堀江元社長の場合、人間性ではほとんど成長していません。
そのため、起業に対するイメージは堀江元社長によって大きく歪められました。「金で買えないものはない」と言った発言は最たるもので、起業家は金の亡者と思われるようになりました。今後、堀江元社長に代わる本物の起業家が早く現れることが待たれます。特に現在のように、就職する会社に魅力がないときは、起業の魅力を語れる人の出現が待たれます。
昨年に続きまして、年末年始、起業を目指す人と共に起業を考える、「
起業ざんまい」を明日27日から受付ます。今年も、よろしくお願いします。