「(能力を)出し惜しみしているうちに、それが実力になってしまう。できるけどやらないでいると、それが限界になってしまう」
作家・江波戸哲夫氏が日経で取り上げて話題になってる、メンズセレクトショップ ZEELの社長・尾関茂雄氏の言葉である。
何げないけれど、とても含蓄のある言葉。特に、能力の有無が常に気になっている、起業を意識する人間にとっては、いきなり頭を後ろから叩かれたような気分だ。
サラリーマン生活を経験すると、自分の能力をどこで120%発揮するか、誰もが考えるところである。若いときは、「尊敬するあの人が上司になったとき」。サラリーマン生活が長くなると、「自分が責任のある地位に着いたとき」。
そして、「役員にでもなったら、死んだ気で働くのだが・・」と飲み屋で愚痴るのが定年間際(笑)
自分の能力に対する心配は常に誰もが抱える問題で、この言葉はずっしりと胸に響く。やはり、自分自身のために能力は出し惜しみせず、常に全力で仕事に取り組む習慣をもつことは大切だ。