日本の出版業界は、今後3年から5年の間に大きく変わることが予想されます。米国で07年11月に販売されたアマゾン・キンドルが、日本でも本格的に普及することが予想されるからです。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。コンサルタントの中山おさひろです。
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既に、米国では書籍や新聞が電子ブックリーダーのキンドルに切り替わりつつあるように、日本においても近い将来、携帯電話網の高速通信を利用した配信が行われると思います。現在は英語による書籍や新聞だけですが、日本語版が登場するのも時間の問題です。またグーグルも、書籍の翻訳を始めています。日本の大手出版各社は、電子ブック対策で大同団結を進めていますが、それほどキンドルの登場は業界にとって強烈です。
先日、キンドルは作家の著作権料を70%と発表しました。書籍の販売価格によっても変化しますが、現在の作家の印税額は販売価格の約10~20%程度ですから、作家は雪崩をうって紙媒体からキンドルへ発表メディアを切り替えると予想されます。新聞も、紙よりはブックリーダーだとコストが安く、その上配信手続きが簡単なことから、発行部数減に悩む新聞社の切り替えも進むと思われます。
そのため、出版社、書店、製本会社、新聞社、広告会社など、マスコミ各社と周辺事業への影響は計り知れないものがあります。従来、高給取りの代名詞だった、新聞、出版、広告の各社の存在基盤が、キンドルにとって代わられる可能性があります。多分、この話は大袈裟でウソ臭いと思われる人も大勢いると思います。ウソと思いたい人も大勢います。ただ、米国では現実として切り替りが始まっています。
この20年ほどの間に、ICT(情報通信技術)が導入された経緯を振り返ってみますと、キンドルが市場に参入する経緯と同じことが起こってきました。インターネットの普及から始まり、ビジネスではマーケティングや販売促進に活用が続いています。書籍や新聞に取って代わることも、そのときに既に予想されていたことでした。
もしICTを活用して出版メディアでの起業を目指すなら、どこの場面に新たなビジネスチャンスがあるか、そちらを探すことが重要です。ここでもやはり、手間のかかる仕事は誰もが避けますから、書評に関連するようなビジネスには、チャンスがあるような気がします。
フランチャイズでの開業を考えている方