よくコンサルタントは、「儲かる仕組み」を作ることがビジネス成功の鍵と言います。企業経営者も、今の時代「儲かる仕組み」を作れなくては、高い利益が上げられないことは判っています。それでは、具体的に「儲かる仕組み」とはどんな仕組みなのかと言われますと、答えの出せる人は限られます。今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。コンサルタントの中山おさひろです。
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O さんは、最も儲かる仕組み作りに近づいた一人と言えます。彼は、学校を出て就職したばかりの会社を半年で辞め、その後は「人を楽しませる」ことを目標に起業に次ぐ起業を重ねてきた人です。ほとんどがオンラインレンタル、ゲームなど、エンターテイメント関連のビジネスですが、失敗の連続でした。激しい価格競争やお客さんの未払いなど、一度として優位な立場にたったビジネスができませんでした。
2003年、O さんが考えたのはそれまで経験のなかったネット販売です。しかも、販売する商品を人から仕入れていたのではこれまでの二の舞になるので、自分の商品の企画から製造、販売まで一貫した事業展開です。ここでも、開業当初は失敗の連続でした。ただ、従来型ビジネスと違って、失敗を重ねるにしたがって学習効果を高めることができます。しかも、アジアの製造会社とのつながりを作ることができた。
これまでは、中国で製品の製造をするのはメーカーの役割、輸入して小売店に卸すのが商社の役割、それを販売するのが小売店と役割分担が決まっていました。O さんは、この分担を取り払って、不況になるとなくなりそうな小企業が、全ての役割を一社で担ってアパレルの世界に参入です。これまで散々苦しんだ価格競争とも、取引業者の未払いとも、少し距離の離れたところでのビジネスです。
自社で直接中国の製造会社と取引を行いますと、単価をとても安くすることが可能です。多分、駅ビルの婦人服店で売っている価格の半値で販売ができます。また、売れ筋商品だけを自前で企画して販売するため、自信のある商品だけを扱うことが可能です。しかも、商品企画の全てを担当するのは、商品を買う女性と同じ年代の感性度の高い女性を配置しています。
このように作られたアパレル商品は、ネット販売による試着も、返品もできない悪条件ながら、飛ぶように売れる状態が続いています。ほとんどユニクロやニトリと同じ仕組みです。しかも、実店舗での販売ではなく、ネット販売に特化しているところが特長です。多分、このO さんと同じ仕組みを作っても、パクリでは勝負になりません。これから起業するなら、この仕組みと似た方法で違う業種での起業はアリです。やはりポイントは、全ての取引に優位な立場に立てるかどうかです。
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あなたは「外国人に通じる日本語」を書けますか」 日本経済新聞