今、仙台を始め、東北、東京、横浜などに続々と出店しているのが、「忙しいお母さんに代わって針仕事の代行をする」リペアの専門店 ビッグ・ママ。仙台だけで140店以上を開業、東京の丸ビル、渋谷、二子多摩川と、リペアでは敷居が高いと言われた場所でも出店しています。会社の設立は今から17年前ですが、世の中の不況を追い風に事業を拡大してきた起業の流れは、とても参考になりそうです。
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コンサルタントの中山おさひろです。
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社長のMさんは2代目です。父親が仙台市内で洋服の縫製加工の作業所を経営していて、Mさんは学校を出て一度生命保険会社で営業の仕事をした後に、作業所で父親の仕事を手伝うカタチで入社したようです。ただ、当時は縫製の下請け会社ですから、経営は厳しい状態が続いていました。Mさんが最初に行ったのは、生保で身につけた訪問営業で服飾店を廻り、自社の縫製技術をPRして仕事をとっていました。
ただ下請け仕事では、幾ら業容を拡大しても収益には限界があります。そこで洋服のリペアへ方向転換を図ったのは、11年前の1999年です。このときからビッグ・ママの社名で事業を展開しています。企業経営者の考え方として、90年代初めのバブル景気の崩壊以降、再び景気の上昇が訪れると読んだ人と、もうバブルは期待できないと読んだ人の2つの流れがありました。Mさんのリペアへの転進は、後者のバブルからの決別が基本にあります。
Mさんの読みは当たりました。一つには、景気が再び急上昇することはなく、不況がますます深刻になったこと。二つ目には、下請け仕事を止めて、自分の会社のブランドを前面に出して事業展開を行ったことです。その後の10年間は、まず足場の仙台市内で続々と出店を続けるドミナント戦略で、経営の基盤をゆるぎないものにしました。その上で、周辺の山形や岩手への出店を経て、現在は東京での地盤作りを始めています。
洋服のリペアによる起業は、女性で縫製経験のある人に希望する人はよくいます。わたしの起業相談にも、時々相談を寄せてくれる人がいます。問題点は、開業当初の利幅が低いことです。1件修理して数百円の利幅ですから、職人さんと経営者が10円単位で分け合う世界です。その代わり初期投資も少なくて済みますが、最初の仕組みづくりに失敗しますと職人さんに逃げられますから、ビジネスとして確立させるには意外と難しいといえます。
最近、起業相談を寄せてくれる人が減っています。
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