iPod や iPhone を販売しているアップル社は、今世界で最も注目を浴びている企業の一社です。世界的に大量の製品を販売していますが、日本ではインターネット通販ショップでの販売を停止していることで、問題が発生しそうです。ネットショップにおいては、格安料金での販売が行われるため、アップル側が製品の卸を停止している可能性があるからです。
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米国やヨーロッパでは、このような卸の停止をしますと、公正取引を求める行政がアップルを行政処分します。日本政府は弱気ですから、これまでは大手企業のやりたい放題ですが、ここは公取委に頑張ってもらいたいところです。アップルと比較するのは酷かも知れませんが、2002年にデザイン家電の製造販売を行っているリアル・フリートも、アップル型のファブレス企業として注目されています。
「アマダナ」ブランドで有名なリアル・フリートは、メーカーでありながらアップル同様に工場を持ちません。台湾や中国のEMS(電子機器の受託生産を行う)企業に生産依頼をして製品を作っています。また、家電量販店では製品を販売していません。そのため、製品の値引き販売を行いません。ほとんどアップルと同じ仕組みによって、製造と販売を行っています。
この会社を立ち上げたのは、東芝で家電製品の企画を手がけていた K さんです。彼は、若者向けの製品つくりで上層部と対立し、会社を辞めて当時の仲間2人と一緒に会社を設立しました。設立後最初の製品は、東芝とのコラボレーションによる液晶テレビです。この辺は、立ち回りはとてもしたたかです。次いで、自社ブランドの「アマダナ」による第一号は 空気清浄機とマルチリモコンでした。
日本では、デジタル製品の製造販売による起業はまだ少ないのですが、中国では多くのブランドが誕生している裏には、このEMSの存在があります。ただリアル・フリートも、大手家電メーカーとの競争の中で現在は、若者向けインテリアメーカーの資本参加を仰いでいます。デジタル製品は、簡単に作ることができると云いますが、その分競争も激しくなっています。
モノづくりを誇る日本において、そろそろアップルの向こうを張る製品が誕生してよいころです。しかもアップルのようなモジュールの組み立てによる製品は、大手企業ではなくベンチャー企業でなくては作ることができないと思われます。自社で全てを作る大企業型の垂直志向から、ベンチャー型の水平志向のモノづくりの時代に入っています。