商工ローン大手のSFCGの大島健伸元会長が逮捕されました。商工ローンと言うと、中小事業者にとって資金繰りの味方のように聞こえますが、実態は消費者金融の事業者向けです。そのため、健全な企業までがSFCGから高利の資金を借りたために、借金漬けになった会社が少なくありません。冷静に判断していたなら、決してこのような会社からは資金を借りないのですが、切迫した事態に一人の判断で手を染める人が少なくありません。
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コンサルタントの中山おさひろです。
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SFCGは、現在金融庁から業務停止命令が下されている日本振興銀行との間で、貸付債権のやり取りをしています。結局は都銀の貸しはがしに対抗して、中小企業に安定した資金融資をするはずだった振興銀も、中小企業を食いものにするビジネスに手を貸していたことになります。
これから起業する人にとって、商工ローンはまったく無関係と思うかも知れません。ただ、事業を行なっている以上、資金繰りが厳しくなることは間違いなくあります。そして、そんなときのために予め事前の対策を考えておくことが必要です。一つ目は、起業が軌道に乗ったとしても気を緩めないで、事業支援の団体に加盟して、常に経営情報や世の中の動きに注意を払うことです。
コンサルタントに経営指導を依頼しておく手もあります。絶えず、有事に備える気持ちを持ち続けることです。二つ目は、メインバンクとも言える金融機関との付き合いをしておくことです。ただ、「晴れた日に傘を貸してくれる」のが銀行ですから、会社の規模に合った身近な金融機関が最適です。
三つめは、緊急の時に自治体や日本政策金融公庫(国金)など、公的な資金が借りられる準備をしておくことです。あまり厳しいようでしたら、一時撤退の意味で廃業する手をあります。商工ローンや消費者金融に借りなくても、手回しさえよくしていたら最悪の事態を避ける方法はいくらでもあります。ただ、追い詰められて一人で判断すると、大きな間違いを犯します。起業する前から、このことは頭に入れておくことです。
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