上場企業の2010年3月期分から、役員報酬が1億円を上回る役員は、株主総会で氏名を公表されることになりました。その第一号が、全国に「ホリディスポーツクラブ」を展開している東祥の社長の沓名俊裕さんです。今回は経営者としては、栄えある1億円プレーヤーになった訳ですが、沓名さんの起業と事業転換は参考になりますので取り上げてみます。
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コンサルタントの中山おさひろです。
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生家は造園業です。28歳のときに独立して、土木建設の会社で起業しています。最初は、下水工事や河川工事の下請けでした。世の中は高度成長期で、建築、土木が最盛期の時代です。ただ、下請け仕事では将来がありませんから、店舗やアパートなどの建築へと事業転換を図ります。その後、事業規模が拡大するにともない、分譲マンションの開発など投下資本が高く、利益も大きな事業に移行します。
そんなときに起こったのがバブル経済の崩壊です。急に資金繰りが厳しくなり、利益率もこれまでになく低くなりました。建設業界の将来に危機感を持つようになった沓名さんは、この時期セミナーや勉強会に2年に渡って100回以上参加しています。このときに、「コンクリートから施設サービス」へと切り替えを決断します。
まず最初に手がけたのがゴルフパークです。練習場のほかに、パターとショートコース、スクールを組み合わせてゴルフパークとして売り出したのですが、開業して3年ほどで行き詰ってしまいます。最後は、練習場だけを残して撤退しました。次に手がける施設サービスが、スポーツクラブです。これまでの経験から、ターゲットを大人に絞って、明るくて質の高いクラブ作りが当たりました。
現在は、37カ所のスポーツクラブを運営しています。決して成功ばかりの起業人生ではありません。ただ、沓名さんを通して見えてくる起業成功の鉄則は、起業して同じ仕事を続けてはいない。絶えず、世の中の変化に対応していることです。そのため、よく世の中を見極めて事業転換を行なっています。最も大切なことですが、アイデアと知恵の出力ばかりしないで、どこかで入力しないことには燃料切れを起こします。2年間のブランクは、しっかり勉強に費やされたようです。
起業のおいても、その後の事業においても、成功するための決ったスタイルはありません。ただ、他の人とは違う自分なりのビジネススタイルは早く確立する必要があります。沓名さんが、1億円以上の報酬を得ているのは、会社が発行している株式の85%以上を一族で保有しているからです。有利子負債が売上げの1.5倍ありますから、経営も決して楽ではないようです。ただ、起業は自分の努力次第によっては、大きな利益をもたらすことは確かです。
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