わが国の起業に活気がないのは、モノ作りで社会の話題になるような会社が、いつまでも現れないところに起因しています。日本でモノ作りの新製品と言うと、もっぱら大手企業が担っていて、起業した会社が新製品を製造することは珍しいケースです。ブランドが幅を利かせるのが製造業の世界ですから、新たな会社が売り出した製品はなかなか受け入れてもらえません。
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コンサルタントの中山おさひろです。
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そんななか、新たなモデルとなりそうなシステム開発を行なった、会社ではなく学校があります。山形県にあります県立産業技術短期大学校です。この学校は、婦人服を作っている東京スタイルソーイング米沢と共同で、通信機能がついた携帯ゲーム機を使用して、生産管理のためのシステム作りを実現しました。まず、携帯ゲーム機をそのまま使っていることに驚きます。
ソニーの「プレステーション・ポータブル」は、インターネットブラウザー機能を保有していて、価格は1万5千円程度です。実際の作業においては、この工場で製造している洋服の縫製の具合を、作業者が工程が終了するたびにゲーム機に入力し、作業の所要時間や進捗状況を把握します。そのうえで、作業の流れ具合や遅れの原因となっているボトムネックを簡単に確認することができるようになりました。
従来は、作業者の目や数十万円もする監視装置を備えつけていましたが、今はプレステを13台配置することで生産管理が可能です。アップルが最初に iPhone の製造を行なったときも、これに似たあっけなさがあったはずです。iPhone で使用しているメカニズムや機器のほとんどは、独自に作った部品ではなく既に製造されていた部分の寄せ集めてと言われています。
これからのベンチャー企業は、新しい部品を製造するよりも、いかに既存の部品や製品を組み込んで製品を作ることができるか、ここに注目するべきです。アップルは、他の会社の商標でも、交渉によって使えるようにします。ほとんどお下がりやお古を使用しての製品作りです。大手企業の製造方法を真似せずに、アップルの方法を取り入れて、安く短期間で製品作りを行なうことです。
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