今は国を挙げて、観光客を海外から招こうと八方手を尽くしています。また高速道路の週末無料化によって、国内観光も活発になってきました。そんな背景もありまして、観光ビジネスによる起業を考えている人も少なくありません。ただ、実際にはどのようなカタチでお客さんを取り込んでいくのか、口で言うはやさしいのですが、収益に結びつけるには苦労しています。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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そんな人にヒントとなりそうなのが、今年5月金沢市で着物レンタル店を開業した K さんです。23歳の女性ですが、それまで勤めていた医療関連メーカーの営業の仕事を辞めの起業です。彼女が着物で起業した背景には、着物好きのお祖母さんの影響があるようです。子どもの頃から着付けに慣れ親しんでいて、いつか着物に関係した仕事での起業を考えていたようです。
現在は、金沢駅と金沢城址の中間に位置する街の古民家を店舗にして、観光客向けに一日5000円からの料金で、着付け付きで着物のレンタルしています。お店に用意している約200着の着物、約100本の帯は、K さんの家族や知り合い、ご近所の箪笥の底に眠っていたものを譲り受けて利用しています。着物は、古いものでも型寸もあまり気にしなくてよいのが武器です。
お客さんは、K さんのお店で着物に着替え、そのまま一日金沢の武家屋敷や兼六園、お茶屋街を楽しみます。最近の観光地でのテーマとなっている、物品を売る観光地から体験を売る観光地へを、具現化したようなビジネスです。また、開業のために用意する着物にしても、店舗の古民家にしても、初期投資額が少なく済む点が強みです。
開業して3カ月、ビジネスとしてはこれからが厳しい局面に立たされる時期です。着物レンタルの話題だけが先行する可能性がありますし、あまりに人気になって少ないスタッフでは対応しきれない可能性もあります。観光ビジネスにつきものの一回だけのお客さんを対象にするのか、地道にリピーター作りに励むのか、経営者として難しい判断も迫られます。ただ、このようなビジネスが契機となって、他の土地でも観光ビジネスのアイデアが広がる気がします。みなさんも、ぜひ頑張ってください。
【余談】
今、企業経営者の人たちは、政府が新成長戦略のために方針を定めた「観光・地域」や「グリーン・イノベーション」など7つの戦略分野、日銀が提唱する18業種への新貸出制度などに注目しています。低金利で資金を提供するためで、起業する人にとってもこの業種は注目です。大手企業が参入する業種には、関係する中小企業の仕事が増えます。起業でも役立つはずです。
週末、
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