高齢者は、国民全体の中で年々その総数が増えていますから、ビジネスの対象としては願ってもない人たちです。ただ、実際の高齢者向けビジネスは、長年実績のあるブランドを除きますと、ほとんどが厳しい経営を強いられています。その最大の理由が、高齢者が自分を高齢者とは思っていないことです。
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70代の人も、80代の人も自分が高齢者と言われることを嫌います。高齢者向けには、昔から地域ごとに「老人クラブ」の集まりがありますが、最近はほとんど人が集まらないため休眠状態のクラブが少なくありません。高齢者と言われるのが嫌いなのに、老人クラブの名称ではほとんど集まらないのも仕方ありません。
警察庁は、高齢者向け運転者の「もみじ」マークの使用を中止して、新たに「四つ葉マーク」に切り替えることを発表しました。昔ながらの高齢者の対応では、警察庁と言えども支持が得られない時代になっています。一番に高齢者向けビジネスが難しい理由は、高齢者が自分を高齢者とは思っていないことにあります。高齢者、シニアと言った無神経なネーミングのビジネスでは、まずお客さんが集まりません。
二番目に難しい理由は、高齢者=お金持ちとったイメージがありました。長年の蓄積や退職金などがあることで、それなりにお金を持っている人と思いがちですが、長引く不況のため退職後に仕事がなく生活の苦しい人も少なくありません。また、将来の不安のためにお金を使わない人も増えています。
三番目には、モノを買ったりお金を支払う行為に対し、とても警戒心が強くなっています。最近のニュースを見ますと、お金を騙される被害者の大半は高齢者です。自分たちが狙われていることは承知していますから、普段の商取引に対しても警戒心は強くなっています。
その上、新たなビジネスを立ち上げる人が、高齢者に近づこうと思っても難しいことです。インターネットでモノを買う人がいる反面、直接商品を手にしないと買わない人もいます。新聞や固定電話による購入が一般的ですから、若者よりも購入ルートの幅を広くなります。
売り手としては、どのルートを通じて販売するか難しくなります。しかも、今の流れの安いだけの商品やサービスは相手にしてもらえません。品質が問題になります。LED照明を販売しようとして、「そんなに長くは使わない」と断られた電気屋さんもいますが、モノに関しては注文がつきます。
それでも、高齢者向けビジネスの市場は、今後ますます大きくなりますから有望市場であることは間違いありません。しかも、一度満足のいく取引をしますと、顧客忠誠心は他の世代より格段に高い人たちですから、売り手にしますとありがたいお客さんです。その分、どうこのハードルをクリアするか難しくなります。
【余談】
神奈川・厚木で行なわれたB級グルメ B-1グランプリは、事前の30万人の予想を大幅に上回る43万5千人の人が参加しました。周辺道路が大変な渋滞になって、途中で帰った人も相当いたようですから、大変なイベントになりました。そして注目の「八戸 せんべい汁」は残念ながら第三位でした。第一位は初参加の「甲府 鳥もつ煮」です。B-1グランプリの成功は、イベントビジネスの可能性を高めてくれそうです。
たべもの移動販売マニュアルは
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