将棋の駒を長く並べて行なうドミノ倒しは、大人でもけっこう嵌る遊びです。同じドミノでも、銀行の破産に伴って融資を受けていた企業が連続して倒産するドミノは、楽しくもなんともありません。10月5日にエステティックサロン経営のラ・パルレが倒産しました。厳しい経営を日本振興銀行の資本参加で凌いできましたが、振興銀の破産に伴って力尽きたドミノ倒産です。
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今後は、振興銀から融資を受けていた企業の倒産が相次ぎそうです。元々は、生き残るのが厳しい会社ばかりです。振興銀自体も銀行とは言いながら融資先がなく、リーマンショック以後の厳しい環境には生き抜く力のない銀行です。企業と銀行、商工ローン大手のSFCGなど金融会社が肩寄せ合って、と言うより他の力を頼りにしながら、全社が水面から沈んでいくイメージです。
今後、バタバタと上場企業も含めて倒産します。本来なら、早く倒産したほうがお客さんのためにも、従業員のためにもよかったのでしょうが、振興銀の存在が流れを止めていたことになります。ここで注意したいのが、倒産した会社を利用していたお客さんたちです。
ラ・パルレを例にとりますと、現在全国で49店が営業しています。一時は100店以上も展開していて、売上げも3年前の07年3月期には約140億円に達していました。現在も、エステ料金の前払い金約10万円程度を払い込んでいるお客さんが6700人います。一店平均にしますと130人ものお客さんがいることになります。
これは、エステに限らず今後ドミノ倒しに合うはずの倒産会社には、ほぼどこの会社にもお客さんがいます。このようなお客さんをどう取り込むか、今度同業で起業を目指す人にとっては大きな課題です。今の時代、倒産する会社がある一方で、そこのお客さんを見込んで起業する人もいます。これが、開業、廃業の流動化です。
倒産会社と同じ手法でお客さん集めをしても、今度は難しいと思います。しかし、新たな手法を導入するとこで、引き続き取引を考えてくれるお客さんは必ずいます。このニーズを見逃す手はありません。新規のお客さん集めは、大変な労力と資金が必要です。ところが、意外と楽な集客法もありますから、自分の周辺をもう一度丹念に見回してみてください。
【余談】
茨城県常陸大宮市の住職夫婦が、寺の梵鐘を勝手に他の寺に売ったため、檀家から訴えられて業務上横領で逮捕されました。これまでは葬儀で潤っていたお寺も、葬式の規模が小さく、少なくなり経営が苦しくなっています。しかも、最近は各地に葬式コンサルタントが誕生していて、身の丈に合った葬式が定着してきました。起業する人が増えると、これまで大きな利益を上げてきた事業家は苦しくなります。それでも、世の中の流れは起業する人を求めています。
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