起業するにあたっては、強い意志が求められます。この意思とは、単に成功させるためと言った抽象的なことではなく、具体的に一日50人のお客さんを集めるためと、売上げを目標値の幾らにと言った数字で表せる意思が大切です。愛知県に住むYさんは、コーヒーの販売で起業しようとけっこう長い準備期間を経て開業しました。
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起業アドバイザーの中山おさひろです。
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わたしは、コーヒー豆に関して詳しいことは知りません。その点Y さんには知識もこだわりもあって、これまで日本ではあまり知られていないコーヒー豆を、一度飲んでもらおうと実店舗でも、ネットショップでも、積極的な販売活動をしています。当人が直接、南米まで渡って仕入れをするほどの熱の入れようです。
開業して4カ月目の今年7月から、稀に見る暑さ続きでコーヒーは本当に売れなかったようです。ただ、アイスコーヒーやY さんが力を入れていない種類のコーヒーは、そこそこ売れていました。その傾向は、8月にも、9月にも続きます。Y さんはそれでも起業の時の信念で、昔から売れると信じていた種類ばかりに拘りました。
そして、とうとう今月を持って廃業です。開業の時も含めて、ほとんど借金をしていなかったことで、すってんてんになることはありませんでした。その代わり、準備期間の長さを考えると、本当にあっと言う間の開業と廃業です。その背景にあるのは、あまりにも単純に扱い商品に惚れ過ぎたことにあります。
起業の時に、一つの商品やサービスに惚れ込むことは、決して珍しいことではありません。ただ、心底惚れた商品でも売れなかった場合は、方向転換するしかありません。ここが、起業の成功と失敗の分岐点になります。
多分皆さんは、経済学者 ケインズが言った、「投資理論は美人投票と同じ。自分の美しいと思う人への投票ではなく、他の人が美しいと思う人に投票することが、投資では勝つ」を知っていると思います。起業家当人の意見など、起業するための動機付けです。早めに、起業で成功するためのルールを知って、販売の仕組みを切り替えることです。
Yさんには、再度起業に向けての準備をしてもらい、今度こそ起業に勝つための方法を身につけてもらいたいものです。起業は、お客さんがあって初めてスタートすることができます。起業家の思いよりは、お客さんのニーズが優先します。もし信念を生かしたいと思うなら、まず軌道に乗せて、基盤がしっかりしてから信念を生かしても、決して遅いことはありません。
【余談】
飛行機の操縦士と言いますと、わが国ではもっとも給料の高い職業です。日本航空では、その操縦士が首切りの対象となっていて、自発的退職か、指名解雇かもめています。今の日本では、安定的な職業が本当に少なくなっています。すると、公務員と言うことになります。ただ、今の財政では、公務員も何時までも安定的とは言えなくなっています。下手に安定を求める方が痛い思いをするのが、今の時代です。
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