先日、起業相談に届いた相談には驚かされました。これまでまったく起業経験のない人からのメールでしたが、後継者のいない会社の企業買収をする方が、起業するより効率的ではないかと言うものでした。これまで色んな相談に乗ってきましたが、起業も会社経営も経験のない人が、いきなりM&Aから入るとは考えていませんでした。
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起業アドバイザーの中山おさひろです。
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よく考えてみますと、一見起業の近道のようにも思えます。実際は、起業や経営の経験のない人が企業買収を行っても、従業員の使い方や資金繰り、取引先との交渉など、未経験では失敗することがはっきりしています。これはあくまでも、机上の計算でしか成立しない企業買収です。このような場合、いきなりの経営本番ですから、判断力不足により直ぐ行き詰ります。
1990年代以降、M&Aがとても身近になっています。実際、わたしの住んでいる東京・多摩地区でも、経営はそこそこ順調な小企業が、経営者の高齢化などにより身売りを考えている話を聞きます。雇用が厳しい時代ですから、従業員の人も経営者は代わっても、そのまま働くことを望んでいます。
一見、何ら問題はなさそうに思われます。ところが、ビジネスは商品を売った買っただけではなく、従業員や取引先、お客さんなど、多くの人の利害関係が一致することで成り立っています。皆が、同じ求心力によって、同じ方向を向いていると問題はないのですが、中には違う方向を向く人が現れます。
M&Aで最も困難なのは、新たな経営者は、他の全ての人たちと何らしがらみがないことです。信頼していた従業員が、最も取引の多いお客さんを奪ってライバル会社に寝返ったとか、経理担当者が経営者が素人であることを見越して、売上げを使い込むなどと言ったケースはいくらでもあります。
M&Aは、企業経営のプロが行うビジネス手法です。一部の企業経営経験者がブログや書籍において、M&Aの勧めを書いていることもあって、お金さえあると企業買収は簡単なことと思い込んでいる人がいます。製品を買うように、企業を買うことはそう簡単ではありません。
【余談】
今年の春、ニューヨークで床シラミの大流行が発生しました。ベット周辺に住み着いて、住人が寝ている真夜中に血を吸います。この秋には、パリでも大流行しています。血を吸って痒くなるだけで、病気を媒介するようなことはないのですが、とても不愉快な気分になるそうです。また、痒さが酷くて気がおかしくなりそうとも言われています。東京でも発生を見越して、ルームクリーニングでの起業もありそうです。
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