現在の経済状態は、一方の会社から見ると利益はそれほどではなくても、商品が廻っていて好景気と言い、他方には、売れ行きが毎月落ちていて不況と言います。好景気と不況とが混在していますが、どこの会社も利益が少ないことだけは共通しています。国内だけを対象にビジネスをしている会社は、ほとんどが少ない利益に苦しんでいます。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 8位です。
今日もクリックよろしくお願いします
人気blogランキングへ
今の日本は、明治維新、終戦後と並んで、時代の変革期にあることは確かです。しかも大不況が世界を襲った、1920年代から30年代にかけての大恐慌ととても似た環境にあります。このときの世界恐慌は、29年から大戦後の50年あたりまで、不況が続いたと言います。わが国の場合も、恐慌の後の33年に一度立ち直りますが、39年には戦争に突入していますから、結局は本格的に立ち直ることができませんでした。
大恐慌と言いますと、比較的短い期間の収束しているように思われがちですが、調べてみますとダラダラとまだら模様の不況が続いています。わが国も、このパターンに入っているような気がします。そのため今の時代の空気は、いつ好景気に転換するのか先が見えないため、ビジネスパーソン全体に無気力感が漂っています。
起業を目指す人も少なくなっていますし、新たなビジネスのアイデアを考えようとする気力も、ビジネスパーソンから失われつつあります。後退している日本経済同様、国際競争のポイントゲッターとも言えるビジネスパーソンは、すっかりやる気を失っています。この原因は、失われた90年代以降、ビジネスで成功した人のモデルがなくなっているからです。
起業家で成功に近づいた人のほとんどが、時間が経つにしたがって失敗への道を歩みだしています。この20年ほどの間に起業した人で、今も上昇途上にある人といったら、楽天の三木谷浩史さんなど、本当に数えるうだけです。政府も社会も起業家には冷たいこの国ですが、自分で道を切り開いていかないことには、どうにもならない社会になりつつあります。
【余談】
めずらしく産業界での良いニュースとして、シャープと東芝が国内に1000億円規模の液晶パネル工場を建設する話がでました。暗い話ばかりの中では、久々の明るいニュースと思って記事をよく読みますと、背景にはアップルのiPod用に液晶パネルの生産するようです。ただ、工場建設費用も、そこで生産された製品引き取りもアップルもちのようです。工場をもたないことをビジネスモデルにしたメーカーのアップルは、工場を下請けとして顎で使う時代に入っています。