わたしの街の蕎麦屋さんが、新しく「盛りあげそば」を売り出して人気を集めています。特別新しいわけではなく、従来のかき揚げ蕎麦に具を増やしただけなのですが、名称が今の若い人に好かれるようです。ネタバレ話をしますと、東京の近郊に府中市と言う都市があり、ここの蕎麦屋組合が品書きメニューを盛りあげに替えたことで、売上げを2割近く上げたそうです。
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起業アドバイザーの中山おさひろです。
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その話を聞いた店主が、同じように名称を書き換えたわけです。ビジネス経験のない人にとって、2割はあまり大きな数字に思えないようですが、あまり売上げの高くない蕎麦店にとって、この増加は大きな数字です。起業においては、このような小さな仕掛けで売上げが増えます。最後は、仕掛けの積み重ねが経営には大きな影響を与えます。
ここで大事なことは、他店の動向や社会の流れに常に関心を持つことです。常に、情報に対する感度を高めることです。起業では、どうしても自分の店のことばかり考える習慣が付きます。起業家によりましては、他の店のことはどうでもよくて、自分のところだけが一番美味しいメニューを出すと、お客さんは黙って来店してくれると信じている人がいます。
このような唯我独尊主義は、情報が固定していて、他店のことがほとんど知られない時代には有効でした。お客さんのお店に対する忠誠心が高い時代です。現代は、忠誠心などほとんど返りみられることがなく、安いか、雰囲気がよいか、味が好みかなど、限定的な理由のために、直ぐにお店は変えられてしまいます。
この厳しいなかでなじみ客を増やすわけですから、あらゆる情報を味方にして、少しでも関心をもってもらう努力をすることです。開業してから慌てて情報に関心を持っても遅く、準備段階から絶えず情報を入手し続けることです。お客さん情報は、いくら入手しても、しすぎるということはありません。
【余談】
情報と言いますと、「火のないところに煙は立たない」と言うことわざがあります。大きなニュースがかき巡る前には、間違いなく関連した情報が流れていると言う話です。ここでも書きましたが、米国のサブプライム破綻のニュースが流れる1年前には、フランスの銀行が倒産したとき、サブプライム危機が言われました。日本新興銀行が破綻する前にも、危機が言われましたし、新銀行東京の危機説も流れています。冷静にニュースを接することで判りますし、ここでも危ない情報が流しています。