不況と不祥事と不愉快な話ばかりがかしましかった2010年のわが国で、絶滅した秋田・田沢湖のクニマスが、富士山の麓の西湖で発見されたことは、めずらしく明るいニュースでした。天皇陛下が今年の明るい話題として記者会見でもこの話を取り上げ、発見者のさかなクンは一躍全国で知られるようになりました。何でも、天皇が民間人の名前を口にするのは、昭和天皇が和歌で昭和36年に読んだ、南方熊楠以来と言うことですから大変なことです。
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起業アドバイザーの中山おさひろです。
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今日取り上げるさかなクンは、今後期待される文化人としての起業家と言うことができると思います。わが国では昔から、大学などに関わらない在野の研究者は少なからずいたと言われます。ただ、よほどの研究成果で世間に知られない限りは、後世の人に知られることなく亡くなっています。南方熊楠などは、その研究成果と同じに、天皇との交流によって知られました。
それが、メディアの発達によって、さかなクンのように広く知られるようになりました。特に、テレビや雑誌を通じて、広く知られる仕組みができていると言えます。さかなクンが動物の有名人なら、科学の有名人は米村でんじろうさんです。彼は、子どもに科学の面白さを知ってもらうため、学校やテレビを通じて科学実験を行なっています。
米村さんが以前は高校の教師だったの対し、さかなクンはテレビ番組の「全国魚通選手権」での準優勝をキッカケに売り出しました。その後は、さかなのサイエンスライターと活動をはじめています。この世界での有名人と言いますと、子どもニュースの解説者からライターになった、元NHK記者の池上彰さんがいます。彼は、脱サラの起業家です。
決してマスコミに取り上げられるだけではありません。地域を舞台にした文化人や研究者などは、起業としては新しいジャンルの開発者ということになります。全国的に情報の共有が図られ、メディアの取り上げる人も多く、専門的にもなっていることで、ますます在野から登場する人は増えると思われます。
これまで、起業と言いますと、会社をつくってモノを売る話ばかりに目が向いていました。ただ、個人事業としての研究者、文化人、芸術家なども立派な起業家です。メディアの広がりによって、間違いなくこの市場は広がっています。起業しやすい環境にあることは確かです。
【余談】
最近は、在野の人を大学側が教師として採用するケースが増えています。ビートたけしさん、建築家の安藤忠雄さん、日本画の千住博さんなど、みなさん大学教授をしています。大学側が、在野に接近しています。さかなクンも、東京海洋大学客員准教授ですから在野の人間には追い風が吹いています。年末年始起業相談は満員になり、募集を締め切りました。ご協力ありがとうございます。