この10年以上に渡って、世界的な大事件が起こるたびに旅行業界は大変なダメージを受けてきました。10年前の9.11や新型インフルエンザなどが典型です。世界的に人の動きが止まり、営業停止の状態に陥ってしまいます。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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そのため大手3旅行会社は、赤字経営を続けています。09年度も、最大手のJTBは33.9億円の営業赤字、近畿日本ツーリスト33.4億円、日本旅行も21.7億円の赤字と、3社が軒並み経営不振です。
ところが、後発の楽天トラベルは88億円、HISは71億円と、こちらは元気です。この明暗が2つに分けた原因は、大手3社の営業方法が全国各地で営業している店舗での集客にあると言われます。
3社は街の旅行会社として、窓口販売と営業マンの活動によって集客を行なってきました。一方、現在大きな利益を上げている会社は、インターネットによる申し込み受け付けや、コールセンターへの電話申し込みがほとんどです。
特に、インターネットは旅行申し込みとは相性がよく、この10年で急激に拡大してきました。しかも、ビジネスでの旅行を別にしますと、観光旅行ではお客さんの希望にきめ細かく対応する、小規模旅行会社が断然力を発揮します。
一般にメディアなどでは、旅行業界は不振にあえいでいる印象が強く報道されます。確かに、大手3社はなかなか不況から抜け出せない状態が続いています。
しかし、業界の細部にわたって調べますと、メディアを通して知らされる情報とはまったく違った光景が見えてきます。今、大手と中小との間の問題は、規模ではなく、お客さんニーズに応えられるかどうかの違いが問題です。
このようなメディアの勘違いは、他の業種においても発生しています。今後の起業においては、業界の内情をよく知ったうえで起業しないと、とんでもない失敗を冒しそうです。
【余談】
学生の就職希望先で、JTBは今も上位を占めていると言うことで、大学関係者はやきもきしています。学生があまりに経済常識を知らないで、無知のまま就職活動をしているからです。その一つが、いつまでも払拭されない大企業願望です。それと自分の知ってる企業ばかりに依存することです。テレビにCMを流しているだけで、有名企業と思い込んでいます。起業においても同じような傾向はありません?
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