お客さんに受け入れられるビジネスの仕組みは、想像以上に早い速度で変化しています。10年前に最良とされた方法は、今では完全に陳腐化しています。5年前の方法も、リーマンショックを境に大きく変わりました。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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フジオフードシステムの「まいどおおきに食堂」は、2005年から07年にかけて桁違いの急成長を遂げたフランチャイズ本部です。06年は、1年間に加盟店数が256店から483店へとほぼ倍増しました。
この間、フランチャイズで効率化を推し進めるベンチャーリンク(現:C&I ホールディングス)と業務提携して、徹底した合理化と店舗拡大を行なっています。当然、フジオフードは加盟店増加による大幅増収となりました。
ただ、新規加盟した店舗の多くは赤字経営です。そのため、後に多くの加盟店からは訴訟を起こされています。フジオフードと言いますと、問題フランチャイズの代表的な企業とされる時期もありました。
このフジオフードが昨年10月、4年4カ月振りに既存店の来客数が前年同月比でプラスに転じています。そのキッカケは、それまでつくり置きして並べていた総菜やデザートを、注文を受けてから盛り付けたり、作る方法に切り替えたことです。
この方法によって、食材ロスも4%から1%へ大幅に改善しました。店内のお客さんの席も、それまでの詰め込み式から、ゆっくり家族で過ごしてもらえる方式に切り替えています。
これは、経営者の発想の転換によって実現します。一度、経営手法の転換により大きく利益を上げることを知ってしまうと、その方法を再度転換するには大変な勇気が必要です。多くの経営者は、それができなくて倒産や廃業してしまいます。
起業家は例え現在は現実には起業していなくても、お客さんが何を望んでいるか、常に考え続けることです。それを、どうビジネスの仕組みに反映させるか、仕組みつくりをすることです。
【余談】
大震災から9日ぶりに、宮城県石巻市で祖母と孫の高校生が救出されました。現在救出作業にあたっている人たちにとって、この救出は大きな励みになります。やはり、まだ生きている人がいるかも知れないと思うと、作業にも気合が入ります。もう一つ、起業においてもそうですが、生存した人は「自分たちは生き残る」と言う強い信念を持っていたことです。起業でも、よく計算された信念は強いです。