ここ数カ月、起業に関連する本がほとんど出版されなくなりました。わたしの場合、世の中の起業に関する情報は、ほとんど知っておきたい願望がありますから、毒にもクスリにもならない本を除きますと、ほとんど目を通しています。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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一般に起業本と云いますと、コンサルタントが起業のためのノウハウを書いた本と、有名起業家が自分の成功体験を書いた本とに分けられます。昨年までは出版されていた、ネットショップ開業のための本が、ほとんど出なくなりました。
唯一、例外的に売られいました社会起業家を目指す人向けの本も、今ではまったく見かけなくなりました。ビジネスに関する本は、そのほとんどがビジネスパーソン向けの、スキルを高めるための本ばかりです。
わたしなりに、起業本が売り出されない原因を考えてみました。一つ目に、社会全体に起業への関心は薄れています。現在は、起業よりもいかに就職するか、仕事探しややっと確保した仕事のレベルを高める本ばかりです。
二つ目に、本の書き手となる起業家自身のビジネスが厳しくて、とても人にノウハウを話すところではないことです。ベストセラー「千円札は拾うな。」の著者、人材コンサルタントでワイキューブ社長だったの安田佳生氏の会社などは、倒産するほどです。
三つ目に、紙の出版不況がどん底の状態のままで、電子出版で発行するほど安定した売行きが見込めないのが起業本です。そのため、ますます出版される機会を失い、同時に人気を集めそうな書き手も生まれない、どん底状態が続いたままです。
そして何より、最近は小企業の不況が長引いていて、起業のためのビジネスモデルが変化していることです。今の時代に最適なモデルを探しかねています。現在は、起業が難しいのではなく、起業を軌道に乗せるための方法を探すのが難しいのです。
しかも、大震災の到来とその後の計画停電によって、大きな柱の日本経済そのものが傷つきました。起業よりも、現状をいかに維持するか、社会の目はそちらに向いています。社会全体が大変臆病になっています。
2001年9月11日以降の米国が、同じように危機的な状態にありました。ただそんな時でも、起業に目を向ける人はいるもので、電気自動車のテスラモーターズの創業者イーロン・マスクは、原油問題の到来を見越して起業してます。どんなときにも、起業にチャレンジする人はいます。
【余談】
今日は、立川でに面談相談の後、周辺の小企業4社訪問してきました。3.11以降パッタリと止まっていた売上げも、今週は徐々に立ち直っているようです。ただどこの会社も、今年の夏の電力不足を乗り切れることができるか、そこに関心が集まっています。3カ月後の夏日の到来に向け、政府や東電が準備を始めたというような声は聞きません。ほとんど計画性のないまま夏に突入するしかないようです。ここで再び計画停電が相次ぐようでしたら、日本経済は根底から折れる可能性があります。
起業相談の方、お待ちしてます