3月末日をもって、5年間続けた企業の人材採用コンサルタントを廃業する人がいました。中小企業の場合、採用する人材は会社の存続にとって生命線です。食品会社の人事マンから転職したS さんは、独自の企業組織論を持っていて、顧客企業から信頼されていました。
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起業アドバイザーの中山おさひろです。
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ただ、昨今の就職氷河期は、採用コンサルタントにとっても氷河期になってしまいました。以前のように、企業は採用に苦労することがなくなったため、採用コンサルタントの仕事が最近はドンドン減っています。
そんな元気のないS さんと話していたとき、ふと気付いたことがあります。S さんは秀才型優秀な人間です。そのため、仕事上でも失敗をすることは極端に少ない人です。それゆえでしょうが、一度一杯しますと、とても落ち込むといいます。
なかなか立ち直れないとも言います。起業においても、失敗して立ち直れない人は少なくありません。そこでわたしが気付いたことですが、立ち直れない人の場合、いつまでも同じことを考えるタイプの人に多い現象です。
以前脳に関して読んでいた本で学んだことですが、人間の脳は記憶を忘れるために真っ白にすることはできません。記憶を忘れるためには、今覚えている記憶の上に新しい記憶をインプットすることです。
これは、人間の脳の働きをそのまま採用した、パソコンの機能と同じです。ワードに一度書いた文章を消そうとした場合、作業上は消去になっていますが、実際は消したい文章の上に新たな文章を書くことによって、消えたことになります。
上書き保存の言葉どおり、次々に文章を上書きしますから、以前のことは自然と忘れることになります。つまり、一度の失敗で立ち直れない人は、塞ぎこんでいないで、新たな行動によって上書きすることで、過去の失敗は忘れてしまうことになります。
これは、S さんばかりでなく、起業で失敗したことで立ち直れない人が、新たにやり直すための方法になる話です。誰もが失敗はしたくないと思っていますが、やはり経験が少ない人は、最初から考え違いをしたり、小さな失敗の積み重ねによって、廃業に追い込まれることはあります。
立ち直りが早いことは、起業する人にとって重要な技術です。自分の性格とこの脳の仕組みをよく理解して、立ち直りの早い人になってください。S さんにも言えることですが、これからも起業へチャレンジする機会はまだまだあります。
【余談】
わたしのように歳をとると気付きますが、若い頃に優秀な人、豊かな家庭に生まれた人、類まれな美貌の人など、一般に他人から羨まれる人は、人生の折り返し以降は、プラスが逆に重荷やハンデになります。一つ例を上げますと、頭のよい優秀な人は、歳を取るにしたがって周囲から孤立しがちです。また、身体を鍛える機会をなくしているため、病気がちです。ビジネスで成功する人は、反対に若い頃不幸な人が多いような気がします。