津波と言いますと、テレビで何度も映し出されている、押し寄せる波で水面が徐々に上昇するイメージがあります。今、首都圏にあの津波が押し寄せている気がします。大震災の第二の津波は、波ではなく大不況の津波です。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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わたしのところには、メールや電話でビジネス相談をしてくる人が、相当数います。クライアントの経営者、以前起業相談をした人などです。従来は、週に2、3回の割合でした。それが4月に入って、1日1件、2日2件、3日1件、4日3件、5日1件、6日3件と連日SOSやHelpのメールと電話です。
相談の内容はほとんどが、売上げ不振でこのままでは行き詰ると言った内容です。以前から開業している人も、今年になって起業した人も、悩みはほとんど同じです。商品もサービスも売れなくなったためです。
しかも、3.11以降、いきなり売れなくなりましたから、誰もが慌てます。売上げが徐々に落ちる場合、体制立て直しをするための時間的な余裕があります。今回の場合、計画停電が実行され有無を言わせずに営業を止めたため、売上げは急降下しました。
特に飲食店の場合は、停電を気にしてお客さんの帰宅時間が早まることが習慣化して、大都市の盛り場ほどお客さんの数は減っています。また、高額のブランド品や貴金属品を扱うお店では、3.11を境にパッタリとお客さんの来店がなくなっています。
経験の浅い経営者ほど、このような事態が続くと、早晩廃業になるのではないかと不安を高めています。そのため、商品を売ることよりも、金策ばかりに気持ちが向きがちです。会社が苦しいときには、売上げを上がることと、経費を下げることだけに集中することです。
現在のビジネスで注意しなければいけないのは、世の中の情報量が年々多くなっていることです。当然、ネットを使った宣伝など、情報を起業する側は駆使しますが、お客さんも情報によって行動が規定されます。
多くの情報によって、短時間に相当数のお客さんを集めることができる反面、短時間にお客さんが来なくなります。そのため、風向きが悪くなったら、速めに廃業する道を選ぶことも一つの選択です。
いつまでも頑張らないで、舞台から降りるときは早く降り、再度挑戦するための体力と金力を残しておくことです。今の時代、数十年前のように倒産しそうな会社を必死に支えることは、誰のためにもなりません。
【余談】
起業は誰にでもできそうに思われていますが、実は起業に向き不向きがありそうに思います。それは、持って生まれての資質と言うより、育っていくなかで身につけていくものです。やはり、日ごろから起業に向けコツコツ積み重ねるタイプの人が、苦境での対応もしっかりしています。
起業相談の方待っています。