今度の東日本大震災では、2万8千人近い人が亡くなりました。わたしの推測ですが、マグニチュード9.0の大地震が原因で死んだ人は、1千人にも満たないと思います。地震発生直後に気象庁が発表した速報で、震度7を記録した宮城県栗原市では死者がいません。
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起業アドバイザーの中山おさひろです。
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亡くなった大半の人は、大津波が原因です。三陸海岸から金華山沖にかけては、津波の発生しやすい土地柄で、遠い昔から津波から身を守るための言い伝えが残されています。「災難は忘れたころにやってくる」の言葉どおり、最近は忘れがちでした。
陸前高田、大船渡、釜石などケセンと呼ばれる地方には、「津波てんでんこ」と言われる言い伝えがありました。海の彼方から津波が見えたら、一目散に人のことなど構わずに、てんでに山に向かって逃げろと言う意味です。
人が山に向かって逃げるのを見て、他の人も同じように山へ向かう同調を促すためです。また、船に乗っている人は、津波に気付いたら船の穂先を津波の方向に向け、沖に向かって全速力で進めとも言い伝えています。
ビジネスの世界では、大手企業が自社の事業継続計画の見直しをはじめました。利益追求ばかりに走っていると、事業の根底から崩れる可能性があります。08年のリーマンショックのように、ビジネスの世界では津波がいつも発生しています。
起業においても、わたしのほかに話題にはしてませんが、昔からの商売の鉄則を外れることをしてると、大波にさらわれかねません。よく言われる鉄則は、「売り手よし、買い手よし、世間よし、三方よし」です。欲張って、自分だけが儲けようとしていると、結局誰からも相手にされなくなることです。
「働き一両、考え五両」と言うのもあります。動き回って働くことばかりしてないで、頭を使うと利益も上がります。起業準備にときには、心掛けたい鉄則です。「商いは牛のよだれ。牛歩のごとく一歩ずつ」 商売は、気長く辛抱することが大事であるということです。
大震災を経験して、人の考え方も変わってきています。これまでは、スピード第一、利益も第一、他がどうなろうと自社だけがよければ、それでよしと言った風潮がありました。ただ、日本人は大変な経験をして、ビジネスのスタイルも変わってくるような気がします。どう変わるかは、興味のあるところです。
【余談】
日本が災害によって凹んでいるときは、社会の仕組みを変えるには格好のタイミングです。東日本と西日本で違っている電力の周波数など、このタイミングを逃しますと、今後2度と機運は高まらないと思います。50サイクルか60サイクルに一本化するときです。そうすると、今後の電力融通が楽になって、社会的なコスト削減にもつながるのですが。