もし、大震災に関する報道がこんなに大きくなっかたら、経済ニュースで大きく取り上げられていると思われるのが「パルコの経営権争い」です。パルコの現経営陣に対し、大株主の森ビルとイオンとが共同戦線を張って経営権争いをしています。
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起業アドバイザーの中山おさひろです。
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問題の発端は、筆頭株主の森ビルが割当増資をして、保有するパルコ株を33%から50%以上取得することを提案しました。パルコ経営陣は、順調な成長を遂げている会社を森ビルに乗っ取られることを嫌って、自社で8%の株式を保有します。
そこにイオンが突然、12%の株式を市場で集めて参入、都市型ショッピングセンターと海外展開の強化を提案します。パルコはこの提案も拒否しますが、森ビルがイオンと共同戦線を組み、合計45%の株式を盾にパルコ経営陣の刷新を主張しています。
本来、企業は株主の意向に沿って経営を行ないます。ただパルコ経営陣は、現在の消費不況の中でも16円配当を行なっていて、経営状態は安泰です。森ビル、イオンにしても、経営状態が良好の会社から経営権を奪う行為は、企業秩序を乱すことになり後ろめたいところがあります。
起業においても、これと似たケースは意外とよくあります。開業資金のない起業家が、事業の順調な経営者に出資してもらい、会社を立ち上げるようなケースです。今の時代、これまで順調だった会社が、急に経営が厳しくなることはよくあります。
逆に、起業した会社が上手くお客さんニーズに応えることができ、親会社よりも利益が上がってるような場合です。全額出資で、会社の資本金を握る経営者が、起業家に経営を入れ替わるよう命令する場合があります。
また、起業家の会社を他人に売り払い、その資金を経営の厳しい自分の会社の借金返済に流用するようなケースもあります。要は、資本主義の社会ですから、資本家の思うように自分が投下した資本を使うわけです。
起業家にしてみますと、自分が必死に立ち上げた会社を勝手に売られたり、経営陣を入れ替わるわけですから、惨めな思いをすることになります。ただ、資本の論理では、このようなことは決して、一概に悪いことと責められません。
人に出資を依頼する場合、いかに親しい人でも、このようなケースもあることを頭に入れておくことです。事前に第三者にも出資を依頼したり、自分も出資をしておくことで、勝手を許さない防衛策を予め考えておくことです。
【余談】
わが国では、長いこと円高で大騒ぎしてきました。現在は、1ドル=85円台です。円安に振れていますが、日本人が本当に怖いのは、今後続くと思われる円安です。原油価格は1バレル=120円台、長期金利は10年国債が1.33%とこちらも動き出しています。日本の財政にも、個人生活にも、震災並みの怖さはこちらでも始まりそうです。起業相談を受け付けています。
よろしくお願いします。