福島第一原発の事故処理を見ていますと、対応が後手後手に回っています。この処理の本質的問題点は、地震発生直後の段階で、被害の程度を正確に検証することなく、「現状が危険な状態でない」ことを政府が発表したことから始まります。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 7位から 9位へ下降してます。
今日もクリックよろしくお願いします
人気blogランキングへ
この発表は、20世紀型政府が常套手段にしてきた、国民に不安感を与えまいとする、権力者の思い上がりから始まっています。情報を政府や大企業が、一元的にコントロールできた時代ですとこの手段も通用しました。
現代は、インターネットによる情報があらゆることろから飛び交う時代です。原発内の人間からも、情報が外部に流れる時代です。このような時に、情報コントロールをしようとすることなど、考えることが無駄です。
コントロールの発想は、原発からの避難地域を最初の3キロから5キロ、10キロ、20キロと拡大を続けました。ほとんど有効な意思決定ができなく、事故の大きさに追認するカタチで地域を広げています。
また、原発事故の深刻度を示す国際評価も、これまでの5から7へとレベルを引き上げました。ここでも、不安を与えないために小さく見積もった評価が、2段階も判断を誤ったことになり、安心させるつもりが、ますます不安を高めています。
最初の段階で、大きく見積もればよいと言うものではありません。ただ、人の心理として、大きかった数字が小さくなるのでしたら、人は安心します。反対に、小さな数字からドンドン大きくなると、不安はどこまでも肥大化します。
起業においては、この最初の判断ミスが命取りになります。良くあるのは、売上げの見込みを大きくすることです。5個から7個のオーダーを貰うと、7個で計算をしたくなりますが、この場合は5個か6個に押さえることです。
逆に、仕入れ価格は小さく計算したがります。これらは、ビジネスの経験不足からくることですが、意外と起業家が陥りやすい落とし穴です。最初の段階で、甘あまの数字ばかりで予測をしてますと、いつかは行き詰まって失敗の原因となります。
【余談】
今回の原発事故を契機に、わが国独自の仕組みや計算法が、国際標準に併せる動きが多くなりそうです。特に、現在福島原発で働いている従業員に関して、労働者が命を賭けて作業することが、本当によいことなのか、賛否が大きく分かれるところです。欧米の労働者は、絶対に会社のためなどでは働きません。日本人も、真剣に考える時期にきています。