会社勤めをしていた時には、倉庫に山積みになっていたスピーカーを半月で売り切ったとか、男性用カバンの山を短期間に売りつくしたなどと言う、社内史に残るような成果を上げた営業マンはどこの会社にもいるものです。
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起業アドバイザーの中山おさひろです。
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こんなやり手の人が独立開業すると、さぞや大変な営業成績を残すものと期待されますが、会社勤めの時代とは勝手が違うのか、苦戦して早々に廃業なんて人がよくいます。勤めている会社の名刺の力は、想像以上にモノを売る力があるようです。
また、長年営業をしている会社には、モノを売るための仕組みが上手くできています。Aさんは商社在職中には、スニーカーを次々とよく売ったことで知られていました。そこで、この実力で独立したなら相当売れるだろうと、長年温めていた起業に踏み切りました。
そこで、得意のスニーカー販売を手掛けたのですが、商社時代のように一定数までは売れますが、それ以上となると売れません。色々手を回して背景を探りますと、スニーカーの世界には、マイナーブランドだけを集めているオタクがいて、彼らが買い終わるとそれ以上は売れないようです。
そこでAさんの会社では、方向転換をして漫画販売に着手します。ここで何故、スニーカーから漫画なのか、その理由は判りません。商社時代から、売れるものは直ぐに飛びつく習慣があったようです。
通常漫画販売の世界では、全巻が30冊、50冊という長期連載ものはばら売りが主流でした。誰もが、全巻通して買う人を想定しないで販売しています。Aさんの発想は、中古本で全巻を集めて販売しようというものです。
この企画が当たりました。人気漫画は、ばら売りばかりでなく、全巻売りにもお客さんニーズはありました。そのうち、中古本を集めることが難しくなり、そこで新刊本の全巻売りに切り替えて成功します。
大人気の「ONE PEACE」などは、アマゾンよりもAさんの会社の方が販売部数は多いと言われます。現在は、特に人気の高い漫画400から500点に絞って販売を行っています。多分、スニーカーではこんな成功は得られなかったと思います。方向転換がまんまと当たったAさんです。
【余談】
インターネットを頼りに仕事をしていますと、パソコンの調子が悪いときには身を切られるような思いをします。原発事故ではありませんが、想定された事故と常に背中合わせで仕事をしています。起業では、この緊張感は本当につらいものがあります。その点、現物を売った買ったのアナログでの起業は、やはり強い起業と言うことができます。